JR穂高駅前に7月10日、カフェ「Glocal foods NAVEL(ネーブル)」(安曇野市穂高、TEL 0263-75-6441)がオープンした。
店舗面積は約18坪、席数はテーブルとカウンター合わせて20席。オーガニックレストラン「シャロム」(穂高有明)に8年ほど勤務し、オーナーシェフも務めた﨑元伸郎さんと妻の生歩子さんが開いた。野菜は地元農家から仕入れ、鹿肉などの山肉を使った料理も提供する。
20食限定の「ネーブルランチ」(750円)は、日替わりで5~6種を用意する総菜から温かいものと冷たいものが1つずつ選べ、ご飯、スープ、サラダが付く。夜は、「本日のおすすめデリ盛り合わせ」(650円~)をはじめ、日替わりソースの「古代小麦のパスタ」(1,100円~)、「国産小麦のパスタ」(900円~)など。伸郎さんの両親の出身地・五島列島から届く新鮮な魚や、鹿肉などを使ったジビエ料理は入荷時のみの特別メニューとして提供する。
アルコールは、「オットン・オーガニックビール」「穂高地ビール」(以上550円)、「ハートランド」(500円)の3種類の生ビールのほか、「森の漢方薬局 芍薬(しゃくやく)堂」(穂高有明)の漢方が入った「森のサングリア」(650円)、県産ワインも用意。ノンアルコールも、大町市の松田牛乳を使った「アイスカフェラテ」(550円)のほか、自然栽培ジュース(トマト、ニンジン、ミカン、各350円)や「自家製梅シロップソーダ割り」(400円)など多彩に用意する。
神奈川県出身の伸郎さんは、東京のフランス料理店などを経て2007年に穂高に移住。「自然食に興味があった。実際に来て、ますますはまった」と振り返る。フランス料理と菜食という、これまでの自身の経験を生かした店を持ちたいと開業を決意。「町から離れた『特別な場所』よりも、日常にある店にしたい」と駅前での出店を決めた。「仕事帰りに一人でフラッと来る方、近所で暮らす年配の方、家族連れ、観光客…さまざまな人が立ち寄れる店にしたい」
店名の「ネーブル」は「へそ」の意味を持つ。「いろいろなものとつながって、交差する場所のイメージ。食材やレシピのことも皆でシェアして、普段の食事を豊かにするきっかけになればうれしい」と生歩子さん。「いい農家さんがいて、いい食べ物がたくさんある。安曇野のポテンシャルの高さを知ってもらえる場になれば」と伸郎さん。
営業時間は11時~22時(月曜のみ17時まで)。火曜定休。8月3日までは、画家・マシマタケシさんの個展「NAVEL」を開いている。