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松本・浅間温泉で二人展「削ること・削らないこと」 ガラス・陶器の女性作家ら

増原さん(写真左)と小路口さん

増原さん(写真左)と小路口さん

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 浅間温泉の「手仕事扱い処GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で現在、ガラス作家・小路口力恵さんと陶芸家・増原嘉央理さんの二人展「削ること・削らないこと」が開催されている。

「削り」とメタリックな色が特徴の増原さんの器

 小路口さんは富山県富山市生まれ。富山ガラス造形研究所を卒業し、富山ガラス工房、あさひふるさと創造社なないろKAN硝子(ガラス)工房に所属した後、2005年に「小路口屋 硝子工房」を設立。同ギャラリーでは4回目の展示で、器やアクセサリー、オブジェなど約200点を出品する。

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 「削り」の作品は吹きガラスで制作した後、研磨素材を使って仕上げていく。「はつり」のシリーズは、粗い表面処理を施したものと、その後さらに細かい表面処理を施したものの2種類を用意。「手に取ると違いがわかるし、光の反射具合も異なる」と小路口さん。「削らない」作品は、ガラスの自由な動きを利用。「削るものは手で触れてじっくり向き合い、作り込んでいく。削らないものは、逆にあまり触れないように素材の特徴を生かしている」と話す。

 増原さんは北海道札幌市生まれ。英国留学した後に武蔵野美術大学で学び、卒業後は瀬戸市新世紀工芸館を経て2011年に独立。現在は札幌市で作陶活動を行っている。2012年、安曇野市の「そば猪口(ちょこ)アート展」で安曇野市教育委員会賞を受賞。県内では初となる同展では、器を中心に約300点を展示する。

 モノトーンが中心の「削り」の作品は、化粧土をかけて乾き切らないうちに針で削る。「大きいものは、1日半ほどかけてひたすら削り上げていく」と増原さん。「削らない」作品はカラフルなものが多く、金属のような光沢や、大理石のようなツヤなど、一見してすると「土らしさ」を感じない作品が特徴。自らブレンドした土を用いて、多様な釉薬で違いを生み出しているという。

 同ギャラリーの瀧沢一以さんが、「そば猪口アート展」で増原さんを知り、「削り」をテーマに二人展を企画。「2人の制作姿勢に通じるものを何となく感じ、ぜひ一緒にと企画した」。搬入日に初対面した2人は短時間で意気投合。以前から小路口さんの作品を知っていたという増原さんは、「お会いして、ファンだと告白した」と笑顔を見せる。

 「自分自身『削り』が好きで、多くの人に作品を紹介したいと常に思っている」と瀧沢さん。「どちらの作品も丁寧な仕事にきっと魅了されるはず。ぜひ足を運んでもらえれば」とも。

 作品は販売も行う。小路口さんの豆皿=2,400円~、グラス=3,200円~、増原さんの小鉢=4,860円~、ペーパーウェイト=2,700円~など。営業時間は10時~18時。木曜・金曜定休。入場無料。7月26日まで。

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