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松本に摂食障害コミュニティー 当事者・経験者交流の場に

「Peerful」は、「Peer(=仲間)」とCheerful(=元気、明るい)という言葉から付けたと谷口さん

「Peerful」は、「Peer(=仲間)」とCheerful(=元気、明るい)という言葉から付けたと谷口さん

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 摂食障害の人のための自助グループ「Peer(ピア)」が現在、松本の安原地区公民館(松本市旭2)で月に2回、摂食障害の当事者や経験者が気軽に話せるミーティングの場を設けている。

 同グループは2007年5月に活動を開始。ミーティングの開催や、mixiにコミュニティーを開設したり、バザーやクリスマス会などを行ったりしてきた。現在は、山梨県甲府市や南アルプス市にも活動の輪が広がっている。

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 2010年には、摂食障害コミュニティー「Peerful(ピアフル)」を設立。会員登録するとフォーラムなどが利用できるウェブサイトを立ち上げ、情報発信や交流にも力を入れる。「当事者や経験者ならではのアイデアや理想をベースに、『摂食障害が治りやすい社会、なりにくい社会』の実現を目指したい」と同コミュニティー代表の谷口春音さん。

 6月26日に行われたミーティングには4人が参加。テレビの話題や家であったささいな出来事、日常でふと感じたことなどを気軽に話した。「(症状が出ていたときは)完璧主義者だったのかもしれない」と自身の経験を振り返る人も。参加者は思い思いに話しながら、約2時間、穏やかな雰囲気で過ごした。

 谷口さん自身も摂食障害に苦しんだ経験を持つ。「どうして治ったのかよく聞かれるが、はっきり説明できるようなものではない」としつつ、「あえて言えば、全てひっくるめた経験のおかげ。だから、どんなことでもたくさん経験することが回復に導いてくれるのではないかと思う」と話す。参加者からは「自分が何を感じているか、どう思うかを意識し、言葉にできるようになった」「言いたいことが言えるようになり、精神的にも落ち着いた気がする」「摂食障害への知識が深まった」「一人で悩みを抱え込まなくなった」などの声が寄せられているという。

 「リラックスすることで得られる効果は大きいと思う。コミュニティーやピアの活動で、そう実感してくれる人が増えてくれればうれしい」と谷口さん。「ミーティングは予約なども必要ないので、気になる方は気軽にのぞいてみてもらえれば」と呼び掛ける。

 ミーティングは毎月第2・4金曜開催。次回は7月10日13時~15時を予定する。参加無料。

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