安曇野市穂高交流学習センターみらい(安曇野市穂高、TEL 0263-81-3111)で3月11日・12日、現代美術作家・東明さんによる展示イベント「“みらい”でふくらむワタシとアナタ」が行われる。
東さんは京都市在住。布やビニールなど身近な素材を使い、人と作品との関係が新しく形成されるような作品を制作するほか、小学校の空き教室での作品作りや、ケニアの人たちとの共同プロジェクトなどさまざまな活動を行っている。
当日は、東さんの作品を見たり触れたりして体験できる展示のほか、ワークショップとトークイベントを開催。ワークショップは、東さんと一緒に造形遊びをつくる。トークは、聞き手を信州大学人文学部の金井直准教授が務め、東さんが携わった京都市立境谷小学校の事例を交えながら、学校とアートの関係やアートそのものの魅力と可能性について話す。
同市では昨年度から、信州大学人文学部に委託し市の芸術文化の活性化を目指す研究事業「安曇野芸術実践」をスタート。子どもたちがアートや芸術にどのくらい興味を持っているかなどの実態調査や、現代美術作家を招いて安曇野をテーマにした作品制作を行っている。
「最近は学校の美術の授業で、現代美術の要素を取り入れることが増えてきたと聞いている」と企画を担当する同大大学院の石田大祐さん。「トークは、東さんが関わった事例も紹介するので、授業のヒントになることもあると思う」と話す。「ワークショップは子どもと一緒に楽しめるので、ぜひ親子で気軽に参加してもらえれば」とも。
開催時間は10時~20時(12日は15時まで)。ワークショップは11日17時~18時30分、トークイベントは同19時~20時。ワークショップは参加無料(要事前申込)。申し込みは同学部芸術コミュニケーション分野(TEL 0263-37-3247)まで。