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松本市美術館で「老いるほど若くなる」展-70歳~93歳の108作品を展示

さまざまな作品が並ぶ。写真手前がグランプリ天衣賞の「菜園の大切な時間」

さまざまな作品が並ぶ。写真手前がグランプリ天衣賞の「菜園の大切な時間」

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 松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-3400)で現在、70歳以上を対象とした公募展「老いるほど若くなる」が行われている。

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 プロ・アマチュア問わず70歳以上であれば誰でも応募できる同展。6回目となる今回は、41都道府県から408人の応募があり、その中から入賞・入選作品108点を展示する。「公募展の趣旨を考えると全ての作品を展示したいところだが、展示できる最大数を選出した」と同館学芸員の岩垂宏直さん。

 会場には日本画、水彩、油彩、アクリル、版画、水墨画、コラージュなどさまざまな作品が並ぶ。グランプリ天衣賞を受けた県内在住の川村政美さん(71)の作品は「菜園の大切な時間」。自身の畑を背景に自画像と思われる顔を描いている。「俯瞰(ふかん)図のような背景や大きな顔、左右で異なる目線、他人と思われる手…不思議な絵だが、目を引く力強さがある」

 同展は2004年にスタートし、当初は3年に1度だったが、2009年から隔年で開催する「ビエンナーレ」形式になった。「70歳になったら応募しよう」と目標してに制作活動を続けている人もいるという。今回は70歳から93歳までの応募があり、平均年齢は75.9歳。「若いころから描いている人も、定年後に始めたという人もいる」と岩垂さん。「作品にはそれぞれの人生観や価値観が表現されている。力作ぞろいなのでぜひ足を運んでもらえれば」とも。

 開館時間は9時~17時。入場料は、大人=600円、大学生・高校生・70歳以上の松本市民=300円、中学生以下無料。月曜休館。3月29日まで。3月7日・15日は同館学芸員による「ギャラリートーク」、同22日にはアートコレクター夫妻が収集した作品を全米50州の美術館に寄贈する旅を追ったドキュメンタリー映画「ハーブ&ドロシー2ふたりからの贈りもの」の上映会を行う。

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