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松本の眼鏡店がオリジナル「眼鏡皿」-地元クラフト作家とコラボ

同店と田中さんのコラボ「眼鏡皿」

同店と田中さんのコラボ「眼鏡皿」

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 松本・並柳の眼鏡・補聴器専門店「opt alpha(オプトアルファ)」(松本市並柳1、TEL 0263-26-3832)が地元クラフト作家・田中一光さんとコラボレーションしたオリジナル皿を販売している。

眼鏡を描く位置にもこだわったという皿

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 地元で20年近く営業する同店。店長の有川貴樹さんは、東京で働きながら眼鏡専門学校に通った後、10年ほど前にUターンして家業を継いだ。「競争が激しい眼鏡業界だが、看板を替えたらどこがどこだか分からない…そんな状況の中で、何か他店と差別化できないかとずっと考えていた」

 クラフト好きな妻と一緒にギャラリーやクラフトフェアに足を運ぶようになったことが、今回のコラボのきっかけとなった。「今まで自分とは縁がなかったが新しい世界で新鮮に感じた」と有川さん。有川さんの妻と田中さんが高校の同級生ということもありコラボが実現。半年ほど前から田中さんの工房に足を運び、準備を進めてきた。

 有川さんのラフスケッチを基にした眼鏡模様は、ろうで溶いた液で描き、白化粧土を塗り込んでいる。「とても細く繊細なので、眼鏡らしい形に見えるように化粧土を削って整えるなど結構苦労した」と田中さん。色は茶色と、水色が混ざった焦げ茶色の2種類。「落ち着いた色味がいいと思っていたので茶色にした。焦げ茶色は田中さんからの提案で、こちらもいい色」と有川さん。

 田中さんは大学卒業後に埼玉で3年ほど修業し、2004年に松本に戻り独立。2010年に「田中一光製陶所」を設立し制作活動を続けている。「これまでギャラリーなど工芸に関わる店とのコラボはあったが異業種とは初めて」と田中さん。「地元の方にも少しずつ、工芸作家や工芸によって生み出されるものに興味を持ち、身近に感じてもらえるようになってきたと思うとうれしい」と話す。

 「私たちの思いと、田中さんの思いが合致してできあがった作品」と有川さん。今後は定番商品として扱っていくという。「春ごろにはまた一緒に何か作ることができれば」とも。

 価格は2,700円。

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