3人組アイリッシュバンド「tricolor(トリコロール)」のライブが11月9日、スペインタブラオ「モナチューロス」(松本市中央1、TEL 0263-36-6078)で行われる。
同バンドは、中村大史さん、中藤有花さん、長尾晃司さんが2009年に結成。フィドルやアコーディオンなど8つの楽器を使って演奏する。現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」のBGMも担当。全国のカフェや古民家など、さまざまな場所でライブやイベントを行っている。「松本にアイリッシュ音楽を広めたい」と企画したパン店「fiddle(フィドル)」(北深志1)の金子潤一さん。「今の盛り上がりは本当に勢いがある。このタイミングでもっと裾野が広がれば」と話す。
「(バイオリンの別称の)『フィドル』が店名なのは、妻が語感を気に入ったからで、あまり深い意味はなかった」と金子さん。深く関わるようになったのは、信州大学でケルト音楽研究会を率い、「ulla(ウーラ)」というアイリッシュバンドでも活躍する同大経済学部4年生・永田太郎さんと出会ったことがきっかけ。バイオリンを習っている金子さんの息子・綾くんが昨年5月、縄手通りで行われた「水辺のマルシェ」で演奏する永田さんに「弟子にしてほしい」と直談判して交流が始まった。
「アイリッシュ音楽を広めようと活動する彼の姿に感化された」と金子さん。同バンドの3人とは、今年5月のライブで知り合い、「秋ツアーで松本の近くに行くので、何かやりましょうか」と提案を受けたという。「彼が学生に火を付けたので、私たちが大人に火を付けることができればと思った。そのためにもプロの演奏を多く聞ける環境をつくりたい」と意気込む。「楽しいひとときになるので、ぜひ足を運んでほしい」とも。
開場13時、開演13時30分。チケット料金は前売り=大人2,000円、大学生以下1,500円、当日=大人2,500円、大学生以下2,000円。同店は営業時間外となるため、ドリンク類のみの提供となる。