まつもと市民芸術館・3階トップガーデン(松本市深志3)で10月26日、「Wine picnic in matsumoto(ワインピクニック松本)」が行われた。
井筒ワイン(塩尻市)、大和葡萄酒四賀ワイナリー(松本市)など県内大手から、ぼんじゅーる農園(東御市)、Wa Yawata(千曲市)など小規模なワイナリーまで幅広い22社が参加。約50種類のワインを提供した。同館オープンスタジオにワインや地元飲食店が出店した軽食のブースが並び、収穫したばかりのブドウ各種の試食も。大道芸のパフォーマンスやライブ、革のグラスホルダーやコルクのキーホルダー作りのワークショップも行われ、来場者は芝生でのんびりと楽しんだ。
県では昨年3月、栽培から醸造、販売、消費にわたる振興策「信州ワインバレー構想」を策定。県産ワイン「NAGANO WINE」のブランド化と消費拡大を目指し、各地で関連イベントが開かれている。松本では昨秋、「NAGANO WINE week」としてイベントを開催したが、「ワインを飲むだけではなくいろいろな人が楽しめて、松本らしさも感じられるイベントにしたい」と今年4月から検討を重ね、準備を進めてきた。
毎年10月にあがたの森公園で行われている「クラフトピクニック」をイメージし、会場を同館屋上に設定。初開催となるイベントの雰囲気を伝えたいと、ポスターは松本出身の画家・田之上尚子さんに依頼した。「自分の頭の中にあったイメージを、田之上さんが見えるかたちにしてくれた」と実行委員長の山田憲作さん。「地元の方でも、『初めて来た』『こんないい公園があるとは知らなかった』という人が多い。この場所を知るきっかけになったこともうれしい」と話す。
前売りで用意した300枚のチケットは10日ほどで完売。「当日、直接お越しいただいた方には申し訳ないことをした。今後の課題としたい」と山田さん。「天候にも恵まれ、良いかたちで開催できた。今後も、さらに楽しんでもらえるイベントに成長させていければ」とも。