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松本・浅間温泉で山田のやさん個展-「おうちあかり」と「青の濃淡」作品に

青が特徴の作品と山田のやさん

青が特徴の作品と山田のやさん

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 浅間温泉の「手仕事扱い処GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、 TEL 0263-46-2066)で現在、山田のやさんの陶展「山田のや展IV-あおのかたち-」が開催されている。

「びるカップ」と名付けたマグカップ

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 ビルや家などの建物をモチーフにした明かりを中心に、食器や花器、オブジェなど約140点を展示する。陶製の「おうちあかり」はビルや家などの建物の形や、丸い惑星のような形。側面に開けた穴から柔らかい光が漏れる。

 山田さんの作品の特徴でもある「青」は、ガラスに酸化銅を少し混ぜて生み出しているもの。明かりやオブジェなど、上面に施したものは水面のように見える。砂と組み合わせて海辺を思わせる作品も。「割合を変えて濃淡を出しているが、水がたまったような感じを出すには釉薬の厚みの加減が難しい」と山田さん。これまでは上面のみだったが、今回は側面にも使い表現の幅が広がった。「ぱっと見て青色が目に入るようにしたかった。側面を上にして焼くので水平にするのが難しいが、今後はもう少し大きいものにも挑戦したい」

 「びるカップ」と名付けたマグカップは底が丸いものと平らなタイプを制作。側面の模様と持ち手で建物のイメージを出している。「器の部分を作ってから、模様や持ち手を考える。全く同じものを作るのが苦手で(笑)」と山田さん。使いやすいようにと、飲み口の厚さも試行錯誤した。

 山田さんは愛知県出身。京都精華大学で陶芸を専攻し、卒業後に入所した常滑市立陶芸研究所(愛知県)を経て、同市で制作活動を続けている。同ギャラリーでの個展開催は4回目。期間中、土曜は時間を延長して開廊する。「日が落ちると明かりの雰囲気も変わるので、一味違う表情を楽しんでもらえれば」と同ギャラリーの瀧沢一以さん。

 作品は全て販売する。一輪挿し=3,000円~、びるカップ=3,300円~、明かり=8,000円~など。営業時間は10時~18時(土曜は20時まで)。木曜・金曜定休。9月28日まで。

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