松本のギャラリー&カフェ「憩の森」(松本市城山、TEL 0263-38-7660)で現在、「安土草多ガラスのうつわ展」が開かれている。
食器、花器、照明など約100点を展示。小ぶりなロックグラス、どっしりと安定感のあるワイングラス、愛らしくくびれた形の冷茶グラス、緑や黒の色ガラスのグラデーションが美しい小鉢などが並ぶ。吹きガラスで成型された厚手の器を面取り加工した作品が多く、表面は穏やかなゆらぎがあり、温かみを感じさせる。
代表作ともいえるペンダントライトは、八角筒や花のつぼみのような球体など数種類の形で展開。アンティークガラスのように少し黄みがかった色で、光の広がり方が1点ずつ異なり、小さいながらも存在感を醸し出す。
安土さんの父・忠久さんは日本の代表的なガラス作家。「忠久さんの作品は以前から知っていて、草多さんが忠久さんの下で吹きガラスを始めたと聞き楽しみにしていた」と店長の布施智浩さん。2010年の「クラフトフェアまつもと」で初めて草多さんと出会い、出展を依頼したのが始まり。今回で5回目の展示になるという。
「県内には忠久さんのファンの方も多く、父の作風を踏襲した草多さんの作品を興味深く見られていくお客さんも多い」と布施さん。「季節に合った透明感のある夏らしい作品を並べているので、ぜひ足を運んでもらえれば」とも。
作品は全て販売する。八角グラス(中)=2,700円、冷茶グラス=3,024円、ペンダントライト=1万4,700円~など。営業時間は10時~18時。7月30日まで(24日・25日は休み)。