松本の雑貨店「tonico(トニコ)」(松本市中央2、TEL 0263-34-6621)で現在、手まり作家・布仁美さんによる「てまり展」が開催されている。
約30点の手まりを展示する。布さんの手まりは毛糸などさまざまな糸を用いた、優しく柔らかい雰囲気が特徴。新作の手まりは、しま、水玉、三角を2つつなげたリボンのようなモチーフを施した。カラフルな色を使い、中にはネオンカラーのものも。「模様はシンプルに、色を楽しめるように仕上げた」と布さん。ストラップにもできる「小さなてまり」やポストカード、パラパラ漫画式の小さな写真集「コロコロてまり」も用意する。
布さんは神戸在住。2000年ごろから創作手まりを作り始めた。作りたいイメージに合わせて素材を選び、毛糸や麻糸、レース糸などを用いたり、土台に楽譜を張り付けたりとさまざまな作品を手掛けている。同店オーナーの山田綾さんとは10年以上の付き合いで、同店での展示開催は5年ぶり。「布さんの手まりは、私たちにとっても身近に感じられるところが魅力」と山田さん。
21日には手まり作りのワークショップが行われた。まずは模様の入れ方を教わり、それから土台に地割りを入れ、縫っていく作業へ。参加者はときどき布さんに質問をしたり、隣の人の進み具合を見たりしながら、針を動かした。4時間ほどで出来上がった手まりは、模様は同じでも選んだ毛糸によって雰囲気が全く異なる仕上がりになった。
「球体だからこそ表現の幅も広がる。手まり作りは奥深い」と布さん。「世代を問わず身近に感じてもらえるような作品を、これからも作っていきたい」と話す。
作品は全て販売する。価格は、新作手まり=5,500円~、「小さなてまり」=1,500円、「コロコロてまり」=650円など。営業時間は12時~18時。3月25日、26日は休業。3月30日まで。