松本・城西の住宅街に2月22日、そば店「齊藤」(松本市城西1、TEL 080-2052-6742)がオープンした。
席数はテーブルで9席。「御そば打処 野麦」(中央2)でそば打ちを習った店主の齊藤克宜さんが、自宅2階の一部を改装して開業。改装は全て自分で手掛け、テーブルは卓球台をリメークし、棚も食器棚を作り直した。「お金をかけずに、隠れ家のような雰囲気に仕上げた」と齊藤さん。
そば粉は県内産。つゆは同店でかつおを削り、だしはシイタケや昆布などを合わせる。メニューは「ざるそば」(800円)や「かけそば」(850円)、「とり南蛮そば」(1,000円)など。「上品で意外性のあるそばを提供したい」と作った「九条ねぎそば」(900円)は、輪切りの九条ねぎをふんだんに使い、ゆずの皮を浮かべる。
齊藤さんは元競輪選手。25年の現役生活に終止符を打ち、その後は東京でシャンパンバーを開業。地元の松本に戻ってからも、ホテルやガレット専門店など接客業に携わってきた。今年1月、父親が亡くなったのをきっかけに開業を決意したという。
「いつかは自分が育てたそば粉を使い、お客さまにもっと喜んでもらえるようなそばを提供したい」と齊藤さん。「店舗は住宅街の中にあるが、気軽に来店してほしい。ゆっくりと味わってもらえたら」と笑顔を見せる。
営業時間は11時30分~15時(売り切れ次第終了)。水曜・第1火曜定休。