4月23日に6作目となるアルバム「敗者復活の歌」をリリースしたシンガーソングライター、タテタカコさんのインストアライブが5月10日、松本パルコ5階「WAVE」(松本市中央1、TEL 0263-38-2265)で行われた。
タテさんは長野県飯田市出身。2004年にミニアルバム「そら」でデビュー。ピアノと歌というシンプルな演奏スタイルで、飯田市を拠点に活動している。映画「誰も知らない」の挿入歌や、昨年公開された映画「アルゼンチンババア」の主題歌を担当。清澄さと力強さが同居した声と独創的な世界観を持つ歌詞で、真っすぐにメッセージを届けようとする歌は聴く人を引きつける。
ライブでは、「ここで歌わせてくれてありがとうございます。気楽に聴いてください」と話し、地元のテレビCMでおなじみの「遠い日」を含め3曲を弾き語りで披露した。時に優しく、時に激しく歌い上げるタテさんの演奏に観客は息を凝らし、じっと聴き入っていた。ライブ終了後はサイン会も開催。ファン1人1人に名前を聞き、会話を交わし、丁寧にサインを書いていた。
当日はタテさんの「ツアー2008 敗者復活の歌」の初日。「自分の生まれた県ということで、出発という意味も込めて」(タテさん)、松本ALECXで初日を迎える。松本では何度かライブを行っているが「今の自分を問われる場所。お客さんは温かくて、前に向かってくるエネルギーを感じる」という。「ツアーが始まる前は、怖い気持ちと楽しみにする気持ちが半々。始まってみないとわからないものなので、1日1日、全力で飛び込んでいきたい」と、7月18日まで北は北海道から南は沖縄、石垣島までを回る全国ツアーの抱負を語る。