松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-3400)で2月9日から、講演会など3回連続のイベント「ひと、まち、建築」が開催される。
同館と日本建築家協会JIAクラブ(長野市)の共同企画。身近にある建築の美を知ってもらうことを目的に、2010年から毎年開催している。
9日はセミナー「松本・美術空間の楽しみ方」を行う。ライターの青野尚子さんを講師に迎え、建築物や空間としての美術館の魅力や、身近な建築の楽しみ方を紹介する。
22日には建築家・新居千秋さんによる文化講演会「建築と都市の身体性~真のデモクラシー時代に建築家はどう応えるべきか~」、23日には「長野県学生卒業設計コンクール」を開催。同コンクールは県内で建築を学ぶ学生の卒業設計作品を展示し、公開審査を行うもの。来場者は市民審査員として作品に投票できるほか、出展作について建築家が解説するギャラリーツアーにも参加できる。
今年開館11年目になる同館。「美術館イコール作品を鑑賞する場所、というイメージがあると思うが、作品以外を楽しむこともできることを知るきっかけになれば」と同館学芸員の堀井真美さん。「美術館をはじめ、市内のさまざまな建物を見る楽しみを感じてもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は9日=14時~15時30分、22日=14時~16時、23日=10時10分~15時20分。いずれも入場無料で、9日のセミナーと23日のギャラリーツアーは要予約。申し込み、問い合わせは同館まで。