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浅間温泉で画家と人形作家の2人展-「心を癒やす作品」目指し創作

会場の様子

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 浅間温泉の障害者就労支援施設「アトリエMOO(ムー)」(松本市浅間温泉1、TEL 0263-46-2203)で現在、画家・のむらみきさん(33)と人形作家・つしまむつみさん(64)による作品展が開かれている。

のむらさんの優しい雰囲気の作品

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 統合失調症を患いながらも、創作活動に励んでいるのむらさん。同展では8点を展示する。油絵の具やアクリル絵の具、パステルなどを用いた優しい雰囲気の画風で、題材は花が多い。「両親が花屋を経営しているので、花を描くと父や母が背中を見ていてくれるような気がする」とのむらさん。「母親」は、優しい表情の女性と一緒にシンビジウムが描かれた作品。「女性の開花する心を描きたかった。自分の心の開花のためにも、こつこつと花の絵を描いていきたい」と話す。

 つしまさんは23体の人形を出展。保育士や介護施設勤務の経験を持つことから、人形が人の心を癒やす力を感じ、作品を作り続けている。表情や形のほか、大きさや安定感にこだわり、「子どもとお年寄りでは、抱いたときに感じる適度な大きさが違う。重みは安定感を出すためもあるが、抱いたときのリアルさを感じてもらうためにも重要」とつしまさん。洋服も全て手作りで、着なくなった服を再利用したものも。「自分の子どもの服もよく作っていた。人形に愛着が湧くので、服もちゃんとしたものを着せたくて」

 のむらさんとつしまさんは面識がなかったが、同施設支援員の提案で2人の作品を同時に展示することになったという。「並べてみたらとてもなじんだ。どちらの作品にも『癒やし』の気持ちが含まれているからだと思う」(つしまさん)。

 「絵を描くことで一番励まされているのは自分自身だというのが本音。展示は作品を見てもらえたり、いろいろな人との出会いがあったりと、とても大切な機会。絵を気に入ってもらえると心のリハビリになる。今後はハガキサイズのパステル画を描いてみたい」とのむらさん。つしまさんは「ドールセラピーにも使ってもらえるような人形を作れたら」と話す。

 作品は全て販売する。のむらさんの絵画は5,000円~、つしまさんの人形は2,000円~。営業時間は9時~17時。日曜・月曜定休。2月28日まで。

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