「小さな鯉のぼり、フェルトによる小動物」作り-工芸の五月イベントで

ニードルフェルト専用の針をつかって何度も刺していくと、どんどん硬くなる。

ニードルフェルト専用の針をつかって何度も刺していくと、どんどん硬くなる。

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 NPO法人松本クラフト推進協会(松本市県1、TEL 0263-34-6557)と松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-3400)の共同開催のワークショップ「小さな鯉のぼり、フェルトによる小動物づくり」が5月3日、同美術館で行われた。

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 松本市を中心に開催している月間イベント「工芸の五月」の企画の一環。「道具や自分の手を動かして、素材のことやものの成り立ちを体験する」主旨のもと、講師のクラフト作家と直接話せるように少人数で、子どもと大人は一緒に参加できるようにした。

 参加したのは松本市、安曇野市の小学生10人。まず作りたいものを紙に書き、それを元にフェルトを選ぶ。講師の「糸の会」蒔田加代さんのアドバイスを受けながら、スポンジの台の上でやわらかいフェルトに、ザクザクと専用の針を何度も刺していく。綿のようなフェルトに、最初は「これが硬くなるの?」と半信半疑の表情の子どもたちだったが、徐々に形が整ってくると夢中になって手を動かしていた。形ができあがってくると、ネズミのしっぽをつけたり、ネコの首にリボンを巻いたりといったひと工夫をする子も。休憩もとらず、集中して作り上げた作品に子どもたちは満足した様子で、最後は中庭に出て作品と一緒に記念撮影をして2時間のワークショップは終了した。

 「ニードルフェルトのよさは自由な形が作れるところ。子どもたちが自分なりの形を表現することができてよかった」と蒔田さん。「2時間も集中できるくらいのもの、生き生きしたものができて、教える私も楽しかった」とも。

 次回のワークショップ「木のスプーンづくり(カレースプーン)」は5月10日に同美術館で開催される。

できあがったフェルトの小動物(関連画像)松本市美術館NPO法人松本クラフト推進会工芸の五月糸の会クラフトフェアまつもと2008特集【前編】「発信する街」に根付いた心地よい空間(松本経済新聞)

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