コミュニティー放送局「エフエムまつもと」(松本市筑摩1、TEL 0263-88-2430)が年内にも開局する。周波数は79.1MHz。
昨年11月に開局したあずみ野エフエムに続き、県内では8つ目のコミュニティーFM局。放送範囲は、松本市内に加え、安曇野市、塩尻市、山形村、朝日村の約8万4000世帯(山間部を除く)。放送は24時間で、市民や団体・企業などの地域に密着した出来事や行政からのお知らせなど地域住民にとって関心の高い番組の提供や災害時の緊急放送を行う。
「県内各地にコミュニティーFMがあるのに、松本だけが空白地帯になっていた」と「電算印刷」(同)社長で、エフエムまつもとの社長も務める宮澤徹さんは話す。市内の企業経営者ら4人が発起人となり、同社を設立したのは今年6月。9月に免許申請書を提出し、今月、総務省信越総合通信局(長野市)から予備免許が交付された。現在、電算印刷内にスタジオを建設中。年内開局を目指して、準備を進めている。
「松本には、地域や行政の情報はもちろん、カルチャーやスポーツなどさまざまな話題がある」と宮澤社長。来春を目標に、インターネットやスマートフォンなどを使った番組配信も予定する。「遠く離れた場所でも松本のことを知りたい人は多い。地元はもちろん、全世界に向けて松本を発信できれば」
現在、同社では番組制作などを担当するスタッフを募集している。「松本が好きな人、まちづくりに興味がある人、若くて元気のある人と一緒に番組を作っていきたい」と同社企画開発室の宇留賀咲江さん。「立ち上げから関われる機会はめったにない。その分、業務は多岐にわたるが、さまざまな人と出会うことができると思う」と話す。