長野県産ワインを味わい、親しんでもらおうと「NAGANO WINE week」が現在、松本市内各所で開催されている。
県では今年3月、栽培から醸造、販売、消費にわたる振興策「信州ワインバレー構想」を策定。県産ワインの総称を「NAGANO WINE」とし、ブランド化と消費拡大を目指す。同ウィークは同6月に長野市で初開催。松本では、市内飲食店有志でつくる「NAGANO WINE応援団松本」が中心となり準備を進めてきた。期間中は、市内の飲食店約30店舗で、県産ワインの持ち込める(BYO)ほか、県産の食材を使った特別メニューを提供、気軽に県産ワインを楽しめるイベントを行うなど、さまざまな企画を展開する。
9月29日には、松本駅前で「ワイントレイルin松本」が行われた。安曇野ワイナリー(安曇野市)、山辺ワイナリー(松本市)など県内9社のワイン23種を用意。ブースでは、各ワイナリーの担当者がワインの説明をしながら参加者のグラスについでいた。市内飲食店5店舗による「シェフズボックス」とワイングラスが付いたセット券は用意した150枚が完売。通りかかった人や観光客なども足を止め、当日券を求める人や、パネルの説明を読む人の姿も見られた。
「Wa yawata(わ やわた)」は千曲市八幡で栽培するブドウから造ったワイン。醸造はヴィラデストワイナリー(東御市)で行い、今シーズンが初めての出荷となる。「一昨年前から栽培に取り組み始めたが、初年は失敗してしまい…昨年は何とか収穫できた」と栽培・企画の渡辺菊さん。「近くの人に愛されるようなワインを造りたい。皆さんに知ってもらう機会になれば」と話す。
松本駅ビル「MIDORI」(松本市深志1)内の「エキナカマルシェ食堂」では、「地元のワインと食材のマリアージュセミナー」も開催。ワイナリー担当者の話を聞きながら、料理とワインの相性を楽しんだ。
「県産ワインをあまり飲まない人や、ワイン自体あまり飲まない人にも気軽に楽しめるきっかけをつくりたい」と、応援団長を務める「ワヰン酒場かもしや」(中央1)の花岡純也さん。「松本地域の飲食店が協力して、さまざまな楽しみ方を提供していければ」とも。
10月3日~6日には「美ヶ原温泉ワインめぐり」、同3日、19日、31日にはワイン初心者を対象にしたワインの選び方や飲み方を知る「はじめてのワイン」も開催する。同ウィークは10月6日まで。詳しくはホームページで確認できる。