松本・中町のギャラリー「coto.coto(コトコト)」(松本市中央3、TEL 0263-34-4111)で現在、「月日工藝(つきひこうげい)」によるアクセサリー展「キモチのカタチ」が開催されている。
神奈川県秦野市に金工の工房「月日工藝」を構える瀬戸清香さんの作品を展示。ネックレス、ブレスレット、ピアス、指輪、ブローチなどのアクセサリーを中心に、クリップなどの文具や、マドラー、箸置き、コーヒーペーパーフォルダーなどのキッチンアイテム合わせて約300点が並ぶ。
作品は、シンプルなデザインが特徴で、使い込むうちに色合いが変化していくという。素材は真ちゅうが中心で、洋白(銅と亜鉛、ニッケルから構成される合金)を使用したものや、パールなどと組み合わせたものも。「松本での個展は初めてなので、なるべく多くの種類のものを見てもらえればと思い制作した」という瀬戸さん。「松本は自然と文化の街。訪れたときのことを思い出して『松本らしさ』をイメージした」と話す。
「シンプルだが、どこか温かみを感じる作品」と同店オーナーの佐藤和宏さん。展示のテーマは瀬戸さんに任せて、自由に作ってもらったという。なるべく多くの作品を見てもらえるようにと、細い竹の棒をつるしてネックレスを下げるなど展示の仕方に工夫も。「何かいい方法はないかと考えて…近所の竹を扱う店で安く譲ってもらった(笑)」
「買っては捨て、捨てては買う。それが当たり前となっている世の中で『ものを大切にする』という気持ちを支えたい」と工房を構えた瀬戸さん。「真ちゅうは使い続けることでだんだん色が変わっていく。変化していくこと、育てていくことそのものを楽しんでもらえれば」と話す。
作品は販売も行う。ネックレス=5,800円~、ピアス=3,800円~、ピン=1,690円~、クリップ=360円、コーヒーペーパーフォルダー=1,400円~など。営業時間は10時~18時。入場無料。8月8日まで。同3日は瀬戸さんが在廊する。