見る・遊ぶ

安曇野で作家14組が「子どものための道具展」-木のワークショップも

作品が並ぶギャラリーで、宇田川さんと生まれたばかりの息子

作品が並ぶギャラリーで、宇田川さんと生まれたばかりの息子

  • 0

  •  

 安曇野市在住の木工作家・宇田川隆さんが営む「アトリエ宇-sora-」(安曇野市穂高有明、TEL 0263-88-5539)で現在、企画展「ちいさなひとのための道具とモノたち」が開催されている。

大人にも人気の森谷和輝さんのグラス

[広告]

 14組の作家の子ども用の食器や雑貨などが並ぶ同展。木工、陶器、ガラス、金属、布製品など素材は多岐にわたる。宇田川さんも自身の作品を展示する。

 寺内定夫さんは木製の組み立て式ロボットを出展。接合部分のネジも全て木製で、ネジを回すほか分解や元通りにする楽しみもある作品に仕上がっている。作品は無塗装か蜜ろうを塗って仕上げ、口に入れても害がないように気を配る。アオキタカエさんはパッチワークで、マスクとハンカチを制作。「自分好みのマスクを選んでいる子どもたちの姿がとても楽しそうで、こちらまでうれしくなる」と宇田川さん。

 陶器やガラスなど、子ども用の食器にはあまり用いられない素材の作品も。「壊れたり欠けたりする素材のものを使うことで、物を大切にする心を持ってもらえたらと思って」。森谷和輝さんが制作したグラスは彩色したガラス粒を表面に付けたもの。耐熱強化ガラス製で割れにくく、粒は見た目のかわいさだけでなく滑り止めの効果も果たしているという。

 会期中、小学生までの子どもを対象に、木の皿作りと、木の端を使って自由に遊ぶワークショップも開催する。「自分で作って形になっていく楽しさを感じてもらいたくて、子どもだけのワークショップにした」

 生後5カ月の息子がいる宇田川さん。自然と自分の子どものために何が作れるかを考えるようになったという。「生まれる前から妊婦さんや子ども連れのお客さんが不思議と増えた。皆さん子ども用の食器やおもちゃを探し求めていたので企画した。欲しいものの提案をしてもらえれば、作り手も可能性を広げられるのでうれしい」と宇田川さん。「普段子どもの動きが気になってゆっくり見られない人も、ここではどんどん触ってもらっていい。積み木も用意しているので、気軽に来てもらいたい」とも。

 作品は全て販売する。営業時間は10時~17時。火曜定休。入場無料。9月2日まで。ワークショップは8月4日に「木の皿作り」(参加費1,200円)、同18日に「木の端で遊ぶ」(参加費500円)を開催。どちらも要申し込み。問い合わせ・申し込みは同店まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース