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安曇野でアニメーション作家・山村浩二さん作品展-原画など700点超

山村浩二さん(「イメージの源泉」の前で)

山村浩二さん(「イメージの源泉」の前で)

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 北安曇郡池田町の「北アルプス展望美術館(池田町立美術館)」(北安曇郡池田町、TEL 0261-62-6600)で現在、アニメーション作家・山村浩二さんの作品を展示する企画展「山村浩二展 ~原画と映像+世界のアニメーション~」が開催されている。

代表作「カロとピヨブプト」のイラストレーション原画

 日本を代表するアニメーション作家である山村さんは、1964(昭和39)年名古屋市生まれ。代表作「頭山」(2002年)は、アニメーション界で世界最高峰とされる「アヌシー国際アニメーション映画祭」を含め、世界四大アニメーション映画祭のうち、ザグレブ、広島でもグランプリを獲得し三冠を達成。第75回アカデミー賞短編アニメーション部門では、日本人初となる正式ノミネートを受けた。

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 同展では原画をはじめ、ドローイングや絵コンテ、動画など700点を越える作品を展示。入り口では、代表作のキャラクター「カロ」「ピヨブプト」「パクシ」の立体フィギュアが来場者を出迎える。展示は「大人向け」と「子ども向け」に分けて展開。「大人向け」展示室では、インスピレーションスケッチや山村さんが日々描きためてきたスケッチブックなど200点以上が並ぶ「イメージの源泉」に力を入れる。同コーナーは実際に山村さんが作品を厳選し、展示も自身で行ったという。「子ども向け」展示室では、実際に動かしてアニメーションの原理を知ることができる「視覚玩具」も。楽しんでもらえるようにと、絵本や映像作品のほか、海外の作品も上映する。

 初日の13日には山村さんによるトークイベントと、最新作「古事記 日向編」の初上映が行われた。「もともと興味のあるテーマだったが、非常に壮大なので手を付けられずにいた」と山村さん。テレビ局から古事記編さん1300年を記念して制作する番組で使用するアニメーションの依頼を受け、同作品ができたという。「神話に出てくる神様たちはとても個性的で、アニメーションにぴったりだと思った」と話すと、会場からは笑いが起こった。

 同館の新美康明館長が経営する画廊で山村さんの作品展を行ったことがきっかけで縁ができ、同展開催につながったという。「快く引き受けてくださった。昔から山村さんの作品を見ていたので、夢のよう」と担当学芸員。山村さんは「『イメージの源泉』にあるスケッチは、煮詰まったときなどに見て、描いたときの気持ちを思い出し初心に返らせてくれる、自分にとってとても大切なアイテム。創作の秘密がつまった展示なので、ぜひ楽しんで見てもらえれば」と話す。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。入館料は、一般=800円、高大生=500円、中学生以下無料。月曜休館。8月25日まで。

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