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松本でモンゴル出身・女性画家が作品展-遊牧民描き日本への感謝も

モンゴルの遊牧民の生活が描かれた作品を展示

モンゴルの遊牧民の生活が描かれた作品を展示

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 松本のイタリアンレストラン&画廊「トラットリア松本画廊」(松本市中央1、TEL 0263-33-6321)で現在、モンゴル出身の女性画家、バーサンスレン・ボロルマーさんの絵画展「モンゴルの詩(うた)」が開催されている。

日本への感謝の気持ちを込めたという桜の絵

 モンゴルの遊牧民の生活を描いた作品23点を展示。全て描き下ろしとなる。「花の草原を歩く女たち」は、かごを背負った女性と子どもが花畑の中を歩く姿を表現したもの。花畑は一見ベタに塗られているように見えるが、小さな花が遠方にまで細かく描かれている。「ただ細かいだけではなく、とても丁寧に描かれている」と同店の松本照喜さん。各作品には、メッセージやどんなシーンを描いたものかの説明などが添えられている。

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 女性の髪の毛を枝に見立て、伸びる髪(枝)の先にたくさんの桜が咲くという作品も多く見られる。ボロルマーさんは自身を「草原の大地に根差し日本で花を咲かせている木」と思い、これらの作品を描いたという。「日本に対しての感謝の意を表現しているようです。添えられたメッセージに『毎年もっと花を開かせて恩返しができれば』と書いてくれているのが、とてもうれしい」

 ボロルマーさんはモンゴルの首都・ウランバートル出身。現在、モンゴルと日本を行き来して活動している。暮らしていたのは都会的な地域だが、週末は、遊牧民として生活していた祖父母のもとで過ごしていたという。「モンゴルの自然とともに生きる遊牧民の生活に畏敬の念を抱いている。だからこれだけ描き込まれた、愛を感じる作品に仕上がっているのだと思う」

 22歳のときに「野間国際絵本コンクール」でグランプリを受賞。同店アートプロデューサーの松本猛さんが審査員だったこともあり、つながりができたという。「細密画のようなタッチで表現されているが力強さも感じる。日本が失いかけている大切なものが描かれていると感じた」と猛さん。照喜さんは「こだわりが多い作品ばかりで見応えがあると思う。虫眼鏡も用意しているので、じっくり見てもらえれば」とも。

 価格は8万円~。営業時間は11時~22時(最終日は17時まで)。水曜定休。入場無料。7月16日まで。

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