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松本市美術館で「子ども椅子展」-中庭の芝生に椅子70脚

椅子から椅子へと楽しそうに遊ぶ子どもの姿も

椅子から椅子へと楽しそうに遊ぶ子どもの姿も

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 松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-3400)で現在、「はぐくむ工芸-子ども椅子展」が開催されている。月間イベント「工芸の五月2013」の一環。

緑の芝生の上に椅子が並ぶ

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 同館中庭の芝生の上に、23人の木工作家が制作した子ども用椅子約70脚が並ぶ。背もたれやひじ掛けがあるもの、スツール、ベンチなど素材もデザインもさまざま。子どもたちは座るだけではなく、スツールをテーブルに見立てて、背もたれのある椅子とセッティングしたり、座面が木琴のようになっている椅子をバチでたたいて音を出したり、多くの椅子と触れ合っている。

 昨年に続き2回目となる同展。「この中庭を会場に何かできればと思っていた」と中町のギャラリー「GRAIN NOTE(グレイン・ノート)」(中央3)のオーナーで木工作家の指田哲生さんは話す。同ギャラリーで毎年椅子展を開催していることもあり、知り合いの作家を中心に「子ども用の椅子を作ってほしい」と依頼。昨年は20人以上の作家が参加し、50脚の椅子が並んだ。

 今回、中庭での展示後に椅子は「旅に出る」という。市内のカフェやパン店、セレクトショップなど、12店舗に数脚ずつ展示する「かわいい椅子には旅をさせよ」は、「工芸の五月に参加したい」という声をきっかけに実現した企画。「『限られたスペースしかないが、何か一緒にできれば』と言ってくれる人が増えてきた。企画室だけでなく、街の人たちも一緒に参加して作っていければと思っていたのでうれしい動き」と、工芸の五月企画室の古藤未来さん。「芝生の上でも、街の店先でも、手仕事の良さに触れるきっかけになれば。子どもだけでなく、大人もぜひ」とも。

 開催時間は9時~17時。入場無料。5月6日まで。3日10時~は演劇集団TCアルプによる「美しい絵本語り・しあたー」を行う。「かわいい椅子には旅をさせよ」は5月11日~26日。参加店舗はホームページで確認できる。5月30日~6月16日は「GRAIN NOTE」でも展示する。

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