塩尻市観光協会や市ワイン組合など13団体でつくる地域ブランド推進活動協議会は今月から、毎月20日を「塩尻ワインの日」に制定する。
フランス語の「20」と「ワイン」の発音が「ヴァン」と似ていることから、日本ソムリエ協会(本部・東京都千代田区)が毎月20日を「ワインの日」と、1994年に定めている。昨年9月、塩尻商議所が建議の中で市に「ワインの日」制定を提案。その後、日本ソムリエ協会とも調整しながら、制定に向けて準備を進めてきた。「地方自治体での制定は全国初になると思う」と同市ブランド観光課の曽根原博さん。
同市は8社1高校のワイナリーがある「ワイン産地」。毎年2月には「ワインと語る夕べ」、10月には「ワイナリーフェスタ」などのイベントを開催している。同市・大門商店街の空き店舗を活用したにぎわい創出拠点「nanoda(なのだ)」でも、昨年8月から毎月20日に塩尻産ワインを楽しむイベント「ワインなのだ」を開催。「現在、長野県はワインの国内消費量が5位だが、ワインを毎月25ミリリットル多く飲むと3位になる」と、気軽に地元のワインを楽しめる場づくりを行っている。
20日には、制定記念のフォーラムと記念パーティーを開催。フォーラムでは日本ソムリエ協会常任理事の阿部誠さんとワインジャーナリストの鹿取みゆきさんを招いて、「日本ワインをけん引する塩尻産ワインの魅力」をテーマに、意見交換を行う。「nanoda」でも当日は、2部制で「ティータイムでワインなのだ&フレンチでワインなのだ」を企画している。
「市民の方々と共に、ワインのPRに取り組んでいければ」と曽根原さん。今後は、塩尻産ワインが楽しめる飲食店を集約した情報発信や塩尻産ワインを持ち込めるBYO(Bring Your Own)の制度化など、市内飲食店と連携してワイン文化の浸透と消費拡大を目指す。
フォーラムと記念パーティーは現在、若干の空きがある。フォーラムはレザンホールで13時~、参加無料。記念パーティーは中信会館べルヴィホールで16時~、参加費2,500円。申し込み、詳細は同市ブランド推進室(TEL 0263-52-0280)まで。