信州大学の学生が作る、同大学生向けのフリーペーパー「CAmpus Bridge(キャンパスブリッジ)」47号が7月1日、発行された。
同誌は2005年に創刊。年5回のペースで発行している。前号からデザインをリニューアルし、表紙のモデルには同大の女子学生を起用。最新号は6月に行われた「あがたの森フェスティバル」のミスコンに出場した理学部1年生の古平恵理奈さんが表紙を飾る。ほかに、同大の教員や地元の人へのインタビュー、学生をプロの手で変身させる企画なども掲載する。
「名前の通り『ブリッジ=橋』。創刊時から、学生と地域の橋渡しになればという思いがある」と代表で経済学部3年の滝沢翔吾さん。同大は、県外出身者が約7割を占めるといい、「松本は知れば知るほど好きになる土地だと思う。その魅力を伝えていきたい」。同時に、学生の持つ可能性を発揮できる場になりたいという思いもある。「キャンパスブリッジを媒介にして学生が地域と関わり、いずれはそれが地域貢献になれば」
滝沢さんは昨年6月から制作に参加。「学生はもちろん、より多くの人に見てもらえるようにデザイン性を高めて、一つの媒体にしていきたい」と考えていたという。昨冬、印刷会社のプラルト(松本市笹賀)でアルバイトをした際に、質問や相談をしていたという滝沢さん。その意欲と情熱に、同社が支援プロジェクトを発足。印刷の基本やデザインの基礎から、広告営業までを学び、制作に生かしている。
現在、活動するメンバーは14人。「取材を通して、街中でずっと応援してくれている人がいることを知り、うれしく思った」と副代表の人文学部3年・鈴木詩織さんは話す。最新号では今町のセレクトショップ「misumi」(大手2)の百瀬みよ子さんのインタビューを担当した。「創刊時から知っていてくれて。インタビューの中で、『最近、あまり信大生がお店に来なくなった』と聞いた。もっと学生が街の人と関わるきっかけになれば」と話す。
次号と同時進行で来年4月に発行予定の50号の企画も進めている。「区切りの50号になるので、集大成的なものにしたい」と滝沢さん。「今後も良いものが出せるように頑張るので、ぜひ手に取ってもらえれば」とも。
5000部発行。同大学内をはじめ、市内の飲食店などで配布している。