松本・女鳥羽川沿いの開智橋近くにレストラン「VON CELLAR(ボンセラー)」(松本市大手2、TEL 0263-35-6068)がオープンして約1カ月が過ぎた。
店舗面積は約32坪、席数はテーブルで40席。場所は舶来凡蔵の跡。築40年ほどの建物、家具やテーブル、天井のシャンデリアなどはそのまま生かし、昭和の洋館のような雰囲気に。「古くからずっとあるからこそ、趣を感じる。新しく作ったものではなかなか出せない」とオーナーの藤本英樹さんは話す。
メニューは、ワインを中心に展開する。ワインは現在、赤・白・スパークリングいずれも、ボトル3,000円、グラス500円で提供。イタリア、フランス、スペイン、アメリカ(カリフォルニア)、チリの5カ国のものを取りそろえる。「オープン記念というわけではないが(笑)、しばらくは均一価格で、安くておいしいものを提供したい。いずれは地元のものなども含め、バリエーションを増やせれば」
料理もワインに合うものを用意。「カプレーゼ」「トリッパのトマト煮込み」「砂肝のコンフィ」(以上600円)、「真鯛のトマトソースパスタ」「パエリア」(以上1,000円)など。「じゃがバター」(400円)、「あさりとキャベツのガーリックオイル」(600円)、「サーロインステーキ(200g)」(1,000円)などの鉄板焼きメニューも提供する。
藤本さんは2009年、伊勢町通りにバー「ALPHA」をオープン。来店客から食事メニューの要望が多く、いずれは食事もできる店を、と考えていたという。「自分が予定していたより早い開店になったが(笑)、こういうものはタイミングなので」と藤本さん。「お客さんの反応を見て、少しずつ調整しながらよりよい店にしていきたい」と話す。
店内には、ジャズライブなど定期的に開いていた前店のグランドピアノがそのまま置いてある。「酒と音楽は切っても切れないもの。今後は、ライブなど生の音楽に触れる機会も提案していきたい」と藤本さん。「気軽に楽しんでもらえるような店にしていければ」とも。
営業時間は17時~23時。