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「色男の力もち」-松本の「色男」農業生産者4人が切り餅を商品化

「色男の力もち」を持ってアピールする(左から)塩原さん、山田さん、田中さん、高山さん

「色男の力もち」を持ってアピールする(左から)塩原さん、山田さん、田中さん、高山さん

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 松本の若手農業生産者4人が、自らで栽培した餅米で作った切り餅「色男の力もち」を商品化し、販売している。

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 メンバーは高山典士さん(31)、山田桂一郎さん(31)、田中清文さん(33)、塩原恵市さん(32)。同商品は、4人がそれぞれの水田で栽培した餅米を使用する。新村にある加工所では早朝から餅米を蒸し、機械でついて型に入れ、切り分けた餅を手作業で真空パックに詰めラベルを貼る。餅米が本来持つ粘りが出るように餅をつく際の水を少量にするなど、さまざまな工夫を施す。品種は新潟県産の「わたぼうし」。「昔からうちで作っていておいしかったので使うことにした。甘みがあり、きめ細やかで粘りがあるのが特長」と田中さん。

 ラベルには焼かれて膨らんでいる餅と、力強い文字で書かれた商品名がデザインされている。商品名は、相談役として協力してきたJA松本ハイランド農協職員の西村彰彦さん(41)が、「色男 力と金はなかりけり」のことわざをもじって名付けた。「ネーミングはとても大切。面白いと思った」(田中さん)。

 農業を通じて10年以上の付き合いになるという4人。「飲みに行っても結局農業の話になってしまう(笑)」(同)。今年初め、米価が下がっている今、加工品で何かできないかと考え始め、餅作りを決めたという。「今までは米を作ることだけだった。新しいことにチャレンジしたかった」。春から秋にかけて餅米を栽培して収穫、11月~12月で加工作業を行い、同農協運営の農産物直売所で試食販売会を開催するなどして商品をアピールしてきた。

 「大きさや種類についてなど、とても貴重な消費者の生の声を聞くことができた。取り入れて来年の商品に生かしていきたい」と高山さん。「おいしいものを作るだけじゃ売れない。来年に向けて研究していきたい」(塩原さん)、「売り上げが上がるようにいろんな展開を考えたい」(山田さん)、「栽培から加工まですべて自分たちでやっているので、自信を持って薦められる。本当においしい餅なので、ぜひ食べてもらいたい。来年はバリエーションも増やしていきたい」(田中さん)と、今後の商品展開に意欲をみせる。

 価格は、10枚入り=600円、20枚入り=1,100円。同農協が運営するファーマーズガーデンなどで販売する。問い合わせはファーマーズガーデンやまがた(TEL 0263-98-5231)まで。

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