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松本のカフェでデジタルとアナログ融合のイラスト展-点描で花描く

優しい雰囲気の女性を描いた作品を展示。

優しい雰囲気の女性を描いた作品を展示。

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 松本・中町通りのカフェ「salon as salon(サロンアズサロン)」(松本市中央3、TEL 0263-34-1006)で現在、イラストレーター・マチ*ともみさんによる個展「花と君と。」が開催されている。

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 マチさんは、女性をメーンに描くイラストレーター。同展ではパソコンで描いた「デジタル作品」と、パソコンで描いたものに手描きの点描画を加えた「アナログ作品」の2種類9点を展示する。「デジタルの色に物足りなさを感じていた。高校の美術の時間に点描をやって楽しかったのを思い出したので作品に加えてみたらマッチした」とマチさん。

 出力する紙はインクジェットプリンター対応の和紙を使用している。今までは別の紙を使用していたが、今年5月に東京で行った個展用に制作した作品に点描を描いたところ、ペンのインクをはじいてしまい、なかなかうまくいかなかった。そのとき来場していたお客さんに「和紙を使ってみたら」とアドバイスをもらったことから和紙を使うようになったという。「出力してみたら結構良くて。ほんのり染まるほおのフワッとした感じが自分のイメージ通りに出る」。

 点描は水性ペンを使用。花を描いたものが多く、DMで使用しているイラストの女性がかぶる帽子には紫色のバラが描かれている。複数の色を使い、バラに立体感を出している。「使うペンもいろいろ試した。今使っているものが、発色や紙への乗り具合が一番良かった」。

 BGMには、以前グループ展を一緒に行った書家でDJのササキタカシさんの音楽を流す。「聞いたときに松本の雰囲気にも合うと思って、『個展するときにかけてもいいですか』と聞いたら『いいよー』と言ってもらった」とマチさん。これを機に、CDのジャケットデザインをマチさんが手掛けた。「せっかくなのでジャケットデザインをやらせてもらえないか聞いたら、『いいよー』と軽い感じでOKしてくれた(笑)。松本のきれいな夜空をイメージして描いた」。

 松本で行う個展は2年ぶり。その間に、松本以外での個展開催や雑誌への挿絵掲載など「刺激を受ける経験をたくさんしてきた」とマチさんは話す。「仕事として描くものと『自分の作品』としての表現が違った。自分の作品に生かせそうなこともたくさんあり、勉強になった」と振り返る。「表現の幅を広げ、自分らしい作品を作り続けたい」と意欲を見せる。

 点描を加えた作品は日々制作し、完成したものから順次追加して展示していくという。「来る度に新しい作品が増えているかも(笑)」。

 作品は販売も行う。イラスト=1万5,000円~5万円、ポストカード=100円~、ササキタカシさんのCD=2,000円など。営業時間は11時30分~19時30分。10月17日まで(12日は定休)。

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