松本・高砂通りに自家焙煎コーヒー専門店-音楽好きの夫婦が開業

白を基調にしたシンプルな店内。「最初、シャッターを開けたらお化け屋敷みたいだった(笑)」

白を基調にしたシンプルな店内。「最初、シャッターを開けたらお化け屋敷みたいだった(笑)」

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 松本・高砂通りに9月3日、コーヒー専門店「Laura(ローラ)」(松本市中央2、TEL 0263-88-5280)がオープンした。

ネルドリップで入れるコーヒー。店内に香りが満ちていく。

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 店舗面積は12坪、客席は12席。コーヒー豆の量り売りは100グラムからで、常時8種類ほどを用意する。豆は店主の村岡克彦さんが選び、店内の焙煎(ばいせん)機で自家焙煎している。店頭に並ぶ豆には焙煎日と特徴を記したカードも添える。「お客さんにとっては、いつ焙煎したかわかるほうがいいと思って…」と村岡さん。

 日替わりの豆でいれるコーヒーは「シティロースト(中深いり)」と「フレンチロースト(深いり)」(各450円)の2種類を提供。アイスコーヒー(450円)、カフェオレ(480円)のほかに、コーヒーを飲めない人用に「100%オレンジジュース」(350円)も。デザートには「バナナとくるみのパウンドケーキ」「チーズケーキ」(各300円)などを日替わりで2~3種類用意する。

 村岡さんは東京で音楽関連の会社に長く勤務していたが、6年ほど前に「一生続けられる仕事をしたい」と考え始めたという。一番好きな音楽の次は何かと考え「学生のころからレコードや古本を買って帰りに喫茶店に寄ってコーヒーを飲みながら購入したものを見るのが好きだった」と思い、コーヒー専門店の開業を決意。昼間は仕事をしながら、夜はコーヒー店でコーヒーについて学ぶ生活をスタートさせた。

 「山も好きだったので、せっかくだから山に近いところがいいと思った。松本はアルプスも見えるし、水もおいしい」と物件探しを開始。妻の緒方世美さんとともに、「自分たちが行きたいと思えるような店」を作り上げた。店名はアメリカの歌手ローラ・ニーロさんからとったもの。「2人とも、ずっと音楽の仕事をしてきたので、店名も音楽にちなんだ名前にしたいと思っていた」と村岡さん。ロゴはイラストユニット「100%orange」が手がけ、壁にはイラストレーター・ヤギヤスオさんが描いたアメリカのロックバンド「Little Feat」のローウェル・ジョージさんの絵を飾るなど、これまで2人が仕事で出会ってきた人や、好きなものがたくさん詰まった空間に仕上げた。

 「うちのメーンは『豆』。自信を持って薦められるものを仕入れている。好みやコーヒーのいれ方なども気軽に聞いてもらえれば」と村岡さん。「今後は、コーヒーのいれ方教室なども開いていきたい」とも。

 営業時間は10時~19時。木曜定休。

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