国道19号線沿いの新橋交差点近くに7月29日、農産物直売所「産直の駅 まつもと自然村」(松本市島内、TEL 0263-38-1011)がオープンした。経営はジャパンビルド(松本市)。
敷地面積は363坪。地元の農家から直接仕入れた野菜や果物、卵、米、生花などの農産物の販売をメーンに、地元企業が生産する豆腐やそば、スイーツ、酒などの加工品などを扱う。農産物すべてに生産地が記載されており、生産者や農園名が書いてあるものも。波田産のスイカや長野産の桃、伊那産の巨峰、松本産のトウモロコシなど、県内全域から豊富にそろえる。手作り総菜の量り売りや全国の加工品の販売も。
店舗内には食事処「農家の台所 いろり茶屋」や、さまざまな用途で貸し出すカルチャールームを併設。敷地内には若い客層や家族連れでの来店を狙い、「サーティワンアイスクリーム」も開設する。
店舗は、5年ほど前に同社が購入した古民家風の建物を改築したもの。社内でさまざまなアイデアを出し合う中で「直売所」の案が浮かび、1年ほど前から準備を進めてきたという。「建物や品ぞろえで『田舎っぽさ』が出る店にしたかった。地元のお客さんが楽しんでもらえるような場所を目指す」と同店マネジャーの木下文佳さん。
オープン当日は新鮮な農産物を求める人でにぎわい、かごいっぱいに商品を詰め込んでいる人も多く見られた。開店1時間ほどで売り切れる野菜も。市内から来たという女性は「安いのにたくさん入って、しかも新鮮。これからも利用したい」と話していた。
「スーパーでは買えない新鮮なものをそろえる。食材にこだわる人や、子どもに安心して食べさせられる食材を求めている人などにもぜひ利用してほしい」(木下さん)とも。
営業時間は、直売所=9時~18時、いろり茶屋=11時~20時、サーティワンアイスクリーム=10時~20時。