日本フットボールリーグ(JFL)への昇格を懸けた「第33回 全国地域サッカーリーグ決勝大会 決勝ラウンド」が12月4日~6日、総合球技場アルウィン(松本市神林)で開催される。
決勝ラウンドに進出したのは山雅のほか、ツエーゲン金沢(石川)、Y.S.C.C(神奈川)、日立栃木ウーヴァ(栃木)の4チーム。総当り戦を行い、上位2チームがJFLに昇格し、3位のチームはJFL17位のFC刈谷(愛知)との入れ替え戦に勝てば昇格できる。
会場であるアルウィンを管理運営するTOYBOXは「最高の状態で選手を迎えたい」と、ピッチの天然芝の整備を進めている。サポーターも必勝と昇格を掛けた「必昇!」と、山雅の活躍で地域が活性化するようにとの願いを込めた「地産地昇」の横断幕を新調。1日には松本市長が練習会場に足を運び、「皆さんの頑張りが松本市を元気にします」と激励の言葉を贈るなど、多くの人たちが山雅を支え、昇格を強く願っている。
山雅を運営するアルウィンスポーツプロジェクト(ASP)は、10月に行われた天皇杯の浦和レッズ戦に続き、山雅のチームカラーである緑で会場を埋め尽くす「グリーン・モンスター計画」を企画、来場を呼びかけている。本来、同ラウンドは1カ所の会場にて総当り1回戦を行う「セントラル方式」のため、ホームスタジアムで試合ができる可能性はほとんどない。JFL昇格の懸かった重要な試合をホームで行えるチャンスを生かそうと、山雅のホームページ上で大会告知のチラシデータやバナーを配布するなどしてPR活動に力を入れる。
11月28日には、選手やサポーターが大会への来場を呼びかける街頭活動を実施。アイシティ(山形村)やカタクラモール(松本市中央)などで、買い物客にポケットティッシュを配布したりサインに応じたりするなどした。大会前日の3日まで、松本駅や広丘駅前でASP関係者・サポーターなどが引き続き活動を行う。
選手は全国高校サッカー選手権大会県代表の松商学園高校サッカー部との練習試合を行うなどしてチーム状態を調整。念願のJFL昇格が懸かった同ラウンド。ホームグラウンドで戦える幸運や、さまざまな形でチームを支える人たちの支えを糧に、4日から始まる決戦に挑む。
試合開始時間などは山雅ホームページで確認できる。入場無料。