山岳映画を中心にした国際的なアウトドア・ドキュメンタリー映画祭「バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバル・イン・ジャパン2009」が10月11日、長野県松本文化会館(松本市水汲、TEL 0263-34-7100)で開催される。
同映画祭はバンフ(カナダ・アルバータ州)で毎年11月に開催されていて、今年で34回目を迎える。「山岳」「冒険」「大自然」「人間」「環境」をテーマに世界中から出展された300本以上の映画作品から、選考委員会により選出された優秀作品約50本を上映。その後、優秀作品を中心にしたワールド・ツアーを行っている。今年は世界29カ国を回り、日本では乗鞍高原を皮切りに、全国7都市で開催される。
9月12日、会場の乗鞍高原観光センターには悪天候にもかかわらず約250人が詰めかけた。同会場では特別プログラムによる長編・短編合わせて5本を上映。ロッククライミングの名手が世界で最も難易度が高いと言われる岩に挑んだ「If You're not Falling」(2008年イギリス)では、落下する度に会場からは嘆声が。同会場のみ上映された「Searching for the Coast Wolves」(2006年ドイツ)は、クロスカントリースキーの元世界チャンピオンのグドルン・プフリューガーさんがカナダの野生オオカミの生態を調査するドキュメンタリー。オオカミに対する彼女の探究心と、調査を終えた後に知った衝撃の事実に立ち向かおうとする姿に会場からは大きな拍手が沸いた。
乗鞍高原での開催は昨年に続いて2回目。「昨年は野外で、星もたくさん見えて素晴らしかったが…今年は雨で本当に残念。それでも多くの人に足を運んでもらえて良かった」と主催のパタゴニア日本支社・マーケティング部の近藤勝宏さん。「松本では乗鞍と重複する作品もあるが、それ以外も含めて10作品を上映するので、さまざまなジャンルの山岳フィルムを楽しんでもらえると思う」と話す。
上映は、プログラムA=開場13時30分、上映14時、プログラムB=開場17時30分、上映18時。料金はAB共通プログラムチケット=2,000円、AB各プログラムチケット=1,200円。チケットはファミリーマート、サークルKサンクス、チケットぴあで発売している。