松本のカフェ「CAFE THE GROVE」(松本市岡田松岡191、TEL 0263-46-7203)で11月17日、「ハシケンNEWアルバム発売記念ツアー Hug」が行われた。
シンガー・ソングライターのハシケンさんは、松本でのライブは初めて。今回は、以前ユニット「うの花」を組んでいた現在小諸市在住のオギタカさんとの共演も実現した。会うのは5年ぶりという2人だったが、ライブ前のリハーサルで音を合わせると一気に昔の感覚が戻ってきたという。ライブでは息の合った演奏を披露、「うまくなったね」「いい曲だね」とお互いを褒め合う場面もあり、会場から笑いが起こるなど終始温かい雰囲気でのライブとなった。
曲はニューアルバム「Hug」中心の選曲で、ギターを弾きながら歌うハシケンさんと、それにオギタカさんがピアノやジャンベ、スチールパンなど多様な楽器を合わせての演奏が行われた。ライブ後半では奄美観光大使でもあるハシケンさんが奄美の新民謡「ワイド節」を披露。「サーサ、サーサ、サーサ」という独特の合いの手を交わしながらの演奏に会場は盛り上がりを見せ、アンコールではアルバムのテーマでもある「HOME」にちなんで、榎本健一さんの「私の青空」とアルバムで最後に収録されている「さあ帰ろう」をウクレレで弾き語り、2時間半のライブは終了した。
前日に松本入りしたハシケンさんは、「駅前の電光掲示板に気温が『2℃』と出ていたことにびっくりした」と寒さに驚いたという。ライブ中にはログハウス風の店内に「山の上に来たような気分。ここは、音もいいしご飯もおいしい。またここでやりたい」と話した。久しぶりのオギタカさんとの共演については、「2人でやっていた1992年ごろの4畳半の部屋がよみがえってきた」(ハシケンさん)と、「濃密な時間」を振り返った。