「シンメトリー」が特徴の陶展-浅間温泉のギャラリーで畑中篤さん個展

「ふたもの」が並ぶ奥の間。ライティングにもこだわり、純白の磁器が和室に映える。

「ふたもの」が並ぶ奥の間。ライティングにもこだわり、純白の磁器が和室に映える。

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 浅間温泉のギャラリー「手仕事扱い処GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で現在、陶芸作家・畑中篤さんの個展「シンメトリー;対称もしくは、調和」が開催されている。

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 会場にはカップ、皿、ボウル、花器など、純白でマットな質感の磁器約200点が並ぶ。特に目を引くのは「ふたもの」と呼ばれる手のひらに乗るほどのサイズのふた付きの器。球形や筒状などの作品約30点を展示している。作品の特徴はシンメトリーで立体的な模様。ろくろを使い、整形したあとで一つひとつ刃物で丁寧に削り出していくという。

 畑中さんは奈良市生まれ。京都市立芸術大学工学科を卒業後、元興寺文化財研究所などを経て、中部国際空港の壁画プロジェクトなどに参加。陶芸家の吉川正道さんに師事した後、2007年に常滑で独立した。現在は名古屋芸術大学で講師をしながら創作活動を行っている。

 同ギャラリーの瀧沢一以さんが畑中さんと出会ったのは、昨年のクラフトフェア。これだけ多数の作品が並ぶ個展は、畑中さんにとっても初めてだという。「『シンメトリー』にこだわるのは、奈良・京都といった古都で育ったからかもしれない」と瀧沢さん。「何となくお客さんも建築家の人とかが多いような…。『シンメトリー』が引き付けているのかも」とも。

 作品はすべて販売も行う。価格は、ボウル=2,500円~、カップ=5,000円~、ふたもの=7,000円~。営業時間は土曜・日曜・祝日の10時~18時。平日に来店希望の場合は事前の連絡が必要。6月28日まで。最終日は畑中さんが在廊を予定している。

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