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松本・藤原印刷で「心刷祭」 マーケットや工場見学ツアー、インキ練り体験も

前回の様子(写真提供=藤原印刷)

前回の様子(写真提供=藤原印刷)

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 松本の印刷会社「藤原印刷」(松本市新橋、TEL 0263-33-5092)が、印刷や本作りに触れる祭り「心刷(しんさつ)祭」を5月17日、本社工場で開く。

ワークショップの様子

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 本社工場と第2工場を開放し、マーケットとワークショップ、トークイベントを行う。県内外から40以上が出店するマーケットは、書店や雑貨のほか、弁当やスイーツ、コーヒーといったフード・ドリンクも。1店につき1ブースではなく、複数の出店者がチームを構成する区画もある。同社専務の藤原隆充さんは「エリアや同業者など、テーマを設けてチームを組んで、皆さんを迎えてもらう。会話も膨らむし、新たなつながりも生まれると思う」と話す。

 予約制のワークショップは、社員が案内する「工場見学ツアー」(2,200円)をはじめ、「特色インキ練り」「印刷立ち合い」(以上4,400円)など同社の業務を体験できるものを用意する。生産管理部・広報の田村光さんは「私たちの仕事が『面白い体験』になるというのは、社員からすると目からうろこ」と話す。予約なし、無料で参加できる体験もあり、運送会社のトラックをステージに見立てたタイピング対決のほか、リングノートの製本や紙積みができる。

 同じく予約制のトークイベント(2,200円)は、雑誌「Re:S」、フリーマガジン「のんびり」などの編集長を務めた藤本智士さん、ウェブメディア「SuuHaa」などを手がける徳谷柿次郎さん、雑誌「オズマガジン」の編集長を経て現在はフリーマガジン「メトロミニッツ ローカリズム」編集長の古川誠さんが登壇。「足で稼ぐ編集者たち~ローカルの現在地~」をテーマに、全国各地に足を運んで地域の人たちと対話を重ねる3人の編集者が語り合う。

 開催は3回目。前回は2023年に行い、約900人が来場したという。藤原さんは「出店者とお客さん、社員、協力会社といったその場にいた全ての人たちが良い感じに交ざり合う空間ができた。『印刷会社はハブになれる』という思いが確信に変わった」と振り返る。出店者同士の交流も深まり、その後コラボ企画に発展したという事例が生まれたという。

 これまでは社員用の駐車場を開放していたが、渋滞が起きてしまったこともあり、今回は駐車場は用意せず、初の試みとして松本駅から無料のシャトルバスを走らせる。「さまざまな企業と協力しながら頑張っている地方の中小企業の姿を示したい」と藤原さん。田村さんは「子どもから大人まで、楽しめる企画がたくさんある。印刷のこと、魅力的な出店者のことを多くの人に知ってもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は10時30分~16時30分。入場無料。ワークショップの予約はウェブと電話で受け付ける。

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