
松本パルコ(松本市中央1)が2月28日、40年の歴史に幕を閉じる。
同館は1984(昭和59)年8月23日にオープン。1996(平成8)年には増床、2011(平成23)年には大型リニューアルを行った。2023年2月27日に閉店を発表した後は、「感謝を伝え、地域の皆さんと一緒に盛り上げたい」と、地元有志が立ち上げた「ありがとう松本パルコ実行委員会」などと共に、さまざまな企画を展開してきた。
当日は、市内出身のアートディレクター・清水貴栄さんがデザインした松本パルコのロゴが刻印された木製ハンガーを先着400人に進呈。開店前から多くの人が列を作り、20分ほどで配布は終了した。花時計公園側入り口には、「40年間、ありがとうございました」と書かれた横断幕を掲出。4階特設会場に設置したメッセージボードには、さまざまな言葉が寄せられている。
6階特設会場では、「PARCO B 全ポスター展」として、B1サイズ(728ミリ×1030ミリ)のポスター約100枚を展示するほか、飲食店15店舗が出店する「フェアウエルパーティー」を開催(19時まで)。18時ごろからは、閉店ビジュアルに登場しているモデルのアオイヤマダさんと高村月さんによるユニット「アオイツキ」がパフォーマンスを披露する。
20時15分からは、公園通り側入り口で閉店セレモニーを予定。斉藤博一店長があいさつするほか、市内出身の写真家・白鳥真太郎さんが集まった人たちと記念撮影を行う。19時以降は公園側入り口とファイブホルン側入り口は閉鎖され、同店前の公園通りは交通規制される(17時55分~21時、車両進入禁止)。
セレモニーに先立って斉藤店長は「閉店することを発表してから、惜しむ声をたくさん頂いた。どうやって恩返しをするか考え、湿っぽくならないよう、盛り上げていこうとみんなで共有して臨んできた」と振り返った。最後の営業となる一日を、「毎日見慣れた光景も今日が最後。まだ実感はないが、自身でもかみしめながら過ごしたい」とし、「地域の人とも一緒に盛り上げてきた集大成。お客さまにとっても思い出となる一日になれば」と話した。