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松本・中町のギャラリーで桐山浩実さん竹籠展 「始まり」からの手仕事を

来場者と話す桐山さん

来場者と話す桐山さん

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 青竹細工作家・桐山浩実さんによる個展「桐山浩実 青竹の籠展」が現在、松本・中町のギャラリー「工藝(こうげい)マエストロ」(松本市中央3、TEL 0263-33-7895)で開催されている。

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 買い物籠やバスケットなどを中心に約40点を展示。ふたをトレーとして使えるふた付きのバスケットや、食卓に置いて使う細長いカトラリーバスケットなど多彩な展開で、さまざまなサイズを用意する。

 桐山さんは大分県在住。2014(平成26)年、由布市庄内から隣の竹田市に移住して工房兼ギャラリーを構えた。全ての工程を自身で担い、地元の山へ入って真竹を採り、ひごを作り、編み上げる。今年は「表年」で旺盛だというが、「自然が相手なので、こちらが思うような素材があるわけではない。硬さや粘り気など、どういう竹なのかを見極め、何に使うかを考えながら制作している」と話す。

 同ギャラリーでの展示は7回目。前回は3年前で、その直後に長男の大空さんが弟子入りした。「伝統工芸は、時代に対応することも必要だが、基礎力の継承が大事。親子ならではの難しさもあったが、3、4歳から籠を編み、竹の仕事を間近で見る中で育ってきた価値観はあると感じた」と振り返る。大空さんは今年、「竹桐舎(ちきりや)」という屋号で独立。茶道美術を扱う出版社に勤めていた経験も生かしながら、食をテーマにした籠やテーブルウエアなどの制作を行っている。

 展示初日の22日と23日は桐山さんが在廊。訪れた人に制作過程について説明する姿も見られた。「素材を用意する『始まり』のところからの手仕事に触れてもらえれば」と呼びかける。

 価格は、ハンドバスケット=1万9,800円~、ランチバスケット=2万4,200円~、買い物籠=3万1,900円~など。営業時間は10時~18時。9月8日まで。

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