松本を活動拠点とする松本山雅F.C.が第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会の4回戦進出を果たし、11月2日にJ1のヴィッセル神戸と対戦する。
山雅を運営するNPO法人アルウィンスポーツプロジェクト(ASP)は、「弾丸バスツアー」と称してサポーターを会場まで運ぶバスツアーを行っており、今回も会場であるホームズスタジアム神戸(兵庫県神戸市)まで運行する。10月23日に販売を開始したバスツアーチケットは30分で完売。急きょ運行台数を2台に増便したが、こちらも即完売した。
10月12日に行われた3回戦の湘南ベルマーレ戦は、長野県代表がJリーグのチームを破った初めての試合。アウェー戦のうえ、延長の末PKにまで持ち込まれた試合だったが、サポーターの熱い声援も後押しし勝利を収めた。公式観客数2,580人の半数は山雅サイドと思えるほど、多くのサポーターが会場まで足を運び全力で応援した。山雅サポーターは、地方チームには珍しいほどの人数と熱意があると言われている。そのサポーターの力が、山雅の支えになっていることは間違いない。
10月18日から22日にかけて新潟県内で開催された「第44回全国社会人サッカー選手権大会」では惜しくも4位に。JFL(日本フットボールリーグ)昇格を争う全国地域リーグ決勝大会進出のチャンスを逃し、実質今期に幕が引かれた山雅だが、悔しさをバネに、そして長野県代表としての誇りと自信を胸に、2日の試合に挑む。