松本市の喫茶店で古本市-店長の「気になる人」が蔵書持ち寄り

さまざまなジャンルの古本が並ぶ店内。

さまざまなジャンルの古本が並ぶ店内。

  • 0

  •  

 松本市の瑞松寺(ずいしょうじ)境内にある喫茶店「半杓亭(はんしゃくてい)」(松本市中央3、TEL 0263-33-6187)で10月25日から、「古本市」が行われる。

[広告]

 同店は店内に「おおいど文庫」を常設、隔月で朗読会を行うなど、本に縁がある。「お客さんにも本好きな方が多く、古本市はリクエストに応えるかたちで企画した」と同店店長の高石さん。高石さんが「きっとこの人の古本は面白そうだ」と思った人に声をかけた。集まったのはギャラリー「Gargas」、クラフト作家の金井美和さん(すみれ研究所)、中町の洋裁店「ようさん工房」、イベンターの相澤和典さん、新聞記者の浅井文人さんなど多彩な顔ぶれ。高遠の古本&喫茶「本の家」(伊那市)も出張本屋として参加する。

 集まった古本は400冊近く。「自分の大切にしてきた本を、大切にしてくれる人に渡したい」という出品者の思いから「値段は『思い入れ』でつけてください、とお願いした」(高石さん)。金額は10円からと幅広い。「本の持ち主がわかるようにしてあるので、手にとって『あ、この人の本なのか』と思ってもらえると楽しいと思う」と高石さん。

 店内奥にある「おおいど文庫」は同店が開店する以前からあったものだという。「隣の瑞松寺の奥さんが『子どものために』と敷地内に私設文庫として開いたのが始まり」(同)。その後、1991年に同店が開店した際に児童書だけではなく大人向けの本も入れ、現在は約2,000冊が並ぶ。本が縁で、朗読会や読書会が行われる同店。今後は市内の本屋さんの地図を作る計画もある。「作ろうと思ってはいるんですが…なかなか時間がなくて(笑)。でも、ゆっくり進めていきたい」(同)。

 営業時間は11時~19時。木曜定休。古本市は31日まで(30日は休み)。「本の家」から25日・26日は斉木さん、31日は作家の北尾トロさんが来店予定。期間中、伊那・美篶堂(みすずどう)の文房具も扱う。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース