松本市内で9月9日まで行われている「2008サイトウ・キネン・フェスティバルマツモト（SKF）」を応援するため、市内の店舗や商店街が独自の企画を行っている。

　中町通りにある日本料理「一鳩（いっきゅう）」（松本市中央2、TEL 0263-35-8387）では、「サイトウ・キネン特別会席」（3,500円）をSKFの開催期間中に提供している。同店では開演時間に間に合うように、公演日には開店時間を30分早め17時からとし、会席料理は前菜や焼き物などを食事と同時に提供して、短い時間でも旬のメニューが味わえるよう工夫している。店主の砂子慎哉さんは子どものころにバイオリンを習っていたこともあり、「地元で行われる音楽の世界的なイベントなので、できる形で協力したかった」と話す。また、食後に会場に向かう人には、1,000円分のタクシーチケットを1組に1枚進呈（要予約）している。

　本町通りの陶器店「知新堂」（中央2、TEL 0263-32-0407）では、本町商店街などの店舗で形成する「ルネサンス倶楽部」の活動の一環として、昨年からSKFの「勝手に協賛企画」を実施。チケットの半券を提示すると全商品を5％引きで購入できる。また、店頭のディスプレーはSKFにちなんだ楽器のミニチュアなど、音楽に関する商品を展示しており、「ウインドーディスプレーすることで、通りを歩く方にも楽しんでもらえれば」と専務の横沢正恵さん。

　「勝手に協賛企画」では、このほかにも22店舗が参加し、物販店舗では割引や商品プレゼントなど、飲食店では1品サービスや生ビール1杯無料などのサービスを行っている。

　SKFではこの後6日・8日・9日にオーケストラ公演が行わる。6日には県内各地で、8日には東京六本木ヒルズで生中継のスクリーンコンサートも開催予定。