松本・浅間温泉の「手仕事扱い処(どころ)GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で現在、アーカイブス展「100名以上の作家のいろいろ」が開かれている。
陶磁器、木工、ガラス、漆、金属など多彩な素材の器や鍋をはじめ、オブジェ、花器、明かり、家具など同ギャラリーが所蔵する500点以上の作品が並ぶ。約100人の作家は、これまで個展を開催した人や、ギャラリーの立ち上げ当初から付き合いのある人、作風が変わった人などさまざま。「中には、個展の際には披露していなかったという作品もある」と同ギャラリーの瀧沢一以さん。
月替わりで企画展を展開し、普段は「作家の作風や人柄がにじみ出るような空間」となるギャラリー内も、同展では「蔵出し市」のような雰囲気になっている。「いつも足を運んでくれる方にとっても新鮮に感じるみたい」と瀧沢さん。個展を開催した際のDMや瀧沢さんがコメントを添えた作品もあり、当時の個展の思い出や現在の活動の様子など、来場者と話すことも多いという。
同ギャラリーがオープンしたのは2004年。最初の1年間は複数の作家の作品を展示していたが、翌年からは企画展を開くようになった。「常設スタイルのギャラリーが多いが、自分は企画展に面白さを感じた。今回、準備しながら『昔はこういう感じで展示していたな』と懐かしい気持ちになった」
同展が終わると冬季休業に入り、再開するのは来春となる。「来年はリニューアルしたいと思っているので、少し新しい『ゆこもり』をお見せできるかも」と瀧沢さん。「これまでを振り返りつつ、新しい作品との出合いもあると思うので、足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。
作品は全て販売する。価格は2,000円~。営業時間は10時~18時。木曜・金曜定休。12月21日まで。