ベルギービールをメーンに提供する「Beer Garage Ganesha(ガネーシャ)」(松本市中央1、TEL 0263-34-0665)が6月28日、松本駅前にオープンした。
オーナーの曽根原晴樹さんは、東筑摩郡生坂村出身。高校卒業後、飲食関係の専門学校に通うために上京し、卒業後はビールバーに就職した。当時、曽根原さんはビールが苦手だったが、「(ビールに関して)質問されたら必ず答えられなかればいけない」という店の方針から、ビールのテイスティングや勉強を進めるうちに「ビールにハマった」という。
東京での独立を考えていたが、帰省する度に店舗などが増え変化していく松本駅前を見て、「これなら松本でもやっていける」と故郷でのオープンを決めた。店舗面積は約23坪。席数はカウンターとテーブルで24席。曽根原さんが店長を勤めていた店舗でスタッフとして働いていた西川陽子さんを誘い、一緒に店舗を運営している。
現在、用意するビールは108種類。ベルギー以外にも、ドイツやイギリス、チェコなどのビールもそろえる。「樽生ビール」としてサーバーから提供するのは「ギネス」(800円~)、「ヒューガルデン」(700円~)、「サッポロ黒ラベル」(500円)の3種類。ヒューガルデンは、オレンジピールとコリアンダーなどが加わった白ビールで、「口当たりがあっさりしていて、女性に人気の飲みやすいビール」(曽根原さん)。
世界6~7カ所の修道院でしか作られていない「シメイ」(800円~)は松本では「珍しい」もの。そのほかにも、フルーツの風味のする「シャポー」(1,000円)は、バナナやレモン、アプリコットなどのバリエーションを用意、「女性にも人気」(同)という。
フードは「ビールに合うものを」と、2人で考えたメニューを提供している。「おすすめ」(同)の「カルボナード 牛肉のビール煮」(1,200円)は、じっくりと煮込まれ、柔らかく、味の染み込んだ牛肉料理。「キスのエスカベッシュ」(800円)は、キスを揚げたものと、にんじんやたまねぎなどを酢で漬けたもの。酸味がこの季節のビールに合う1品。
松本駅前なので仕事帰りの来店客が多く、女性1人の来店もあるという。松本で働く英会話教室の講師が「故郷が懐かしい」と飲みに来ることも。「『ビール好き』の人がブログで紹介してくれたり、口コミで広げてくれている。近所の人も飲みに来てくれるのでうれしい。みんなが集まって飲む場所なのでワイワイやって、いろんな人に楽しんでもらいたい」と西川さん。
曽根原さんは「『ビールとの出会い』、『人との出会い』を楽しんでもらえれば。『ビールのうんちく』は二の次で、飲みたいものを好きなように飲んでもらいたい」と話す。
営業時間は17時~27時ごろ。月曜定休。
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