松本城本丸庭園（松本市丸の内）で6月14日、男性デュオ「コブクロ」がフリーライブを行った。

約3500人の観客で盛り上がった

　翌15日発売のアルバム「TIMELESS WORLD」のリリース記念として開かれた同ライブ。同市を舞台にした漫画が原作の映画「orange－オレンジ－」の主題歌「未来」を書き下ろした縁で実現した。

　会場には約3500人が詰め掛け、松本城をバックに設置したステージに2人が登場すると大きな歓声と拍手が起こった。「お天気に恵まれた」と笑顔を見せる小渕健太郎さん。黒田俊介さんが「アルバムを買った人！」と聞くと、会場からはたくさんの手が挙がった。挙手しなかった人を見つけて、「グレーの（服の）お兄さんは、帰りに買うんでしょ」というやり取りも。

　MCを挟みながら、同アルバムから4曲を披露。「未来」について、「自分たちの音楽を振り返り、将来を見据えて作った」と小渕さん。「『未来』という曲のふるさとは松本。この曲を歌いに帰ってきたような気持ち」と話した。

　演奏後、「燃え尽きた。5分くらいしゃべって（笑）」と座り込む黒田さん。「演奏中に気持ち良い風が吹いた」という小渕さんに、「アモーレに喜んでもらおうと必死で、風を感じる余裕はなかった」と返すが、ライブ前のインタビューで「観客のことを『アモーレ』と思うことはあるか」と聞かれて否定していたことを暴露され、「それをここで言うか」と叫ぶと、会場は笑いに包まれた。

　最後は、スタッフやメンバー、ファンなど、関わる全ての人への思いを込めて作ったという「STAGE」を歌い上げて30分のステージは終了した。「ありがとう」と手を振る2人に、会場からも「ありがとう」という声が返された。