松本市のアルプス公園(松本市蟻ヶ崎)で9月26日・27日、野外音楽フェスティバル「りんご音楽祭2015」が開催された。
街の活性化や地方の音楽シーンの底上げを目指して2009年にスタートした同フェス。今回、初めてチケットが全券種売り切れとなり、人気の高さを見せた。15歳以下と60歳以上は入場無料で、東日本大震災の被災者を無料招待するなどの取り組みも実施。2日間の園内でのステージに加え、松本駅と会場を運行するシャトルバス内でのライブや、市内のライブハウスで前夜祭・中夜祭・後夜祭も開催した。
園内にはそば、わさび、おやきなど長野らしいネーミングを付けた6ステージを設置。演奏を楽しむ以外にも、芝生に寝転んだり、家族連れでのんびり過ごしたりできる空間も用意した。出演者は、ハンバートハンバート、OL Killer、七尾旅人さん、DJ TOWA TEI、スチャダラパー、OGRE YOU ASSHOLE、tofubeatsさんなど約150組。各アーティストがさまざまなパフォーマンスを繰り広げた。
27日、おやきステージに登場したtofubeatsさんは「スチャダラパーを見に行かなかった皆さんに」と、1曲目に「今夜はブギーバック」を披露。その5分後にそばステージで始まったスチャダラパーは、「tofubeatsとかぶせて、若い人はあっち、30~40代はこっちとかどうなの(笑)」と言いつつも、コールアンドレスポンスを繰り返して会場を盛り上げていく。MCでは、「気候とお客さんが良くて素晴らしい」とBOSEさん。「ボーカリストを呼んでいるわけではないので、皆さんが歌ってください」と呼び掛けた「今夜はブギーバック」では、会場一体となり合唱状態に。最後は、「9月も終わりなので、今年の夏、最後の演奏に」(BOSEさん)、「いや、まだもうちょっと…やるかも」(ANIさん)と中途半端な流れになりつつも、「サマージャム」を演奏し、大きな歓声と拍手を巻き起こした。