松本・高砂通りに7月10日、あられ・おかき専門店「善餅(ぜんべい)」(松本市中央2、TEL 0263-32-1025)がオープンした。
竹内直史さん・清美さん夫婦が開業。直史さんの父が営業する竹内洋服店を、1階を同店、2階を「洋服工房たけうち」として改装。店内は、洋服店で使っていた洋裁台や桐ダンスなどを使って商品をディスプレーする。店舗面積は約8坪。
国産のもち米、うるち米を使用するあられやおかきが常時40種類ほど並ぶ。「石垣げんこつ」(450円)は手切り・手焼きで作った硬いおかき。「かなり硬いが、おかき好きにはたまらないと思う」と清美さん。市木の赤松にちなんだ「赤松揚げ」(580円)はスティックタイプで、塩・ゴマ・しょう油・ねぎみその4種類を用意。「うるち焼き」(280円)は青のりやゴボウ、スイートコーンなど、「揚げ餅」はしらす、えび、カマンベールチーズなど種類も豊富に展開する。
パッケージはコンパクトで、セットでも買い求めやすい大きさに。松本市や高砂通りをイメージした紋をあしらうなどの工夫も施す。「お土産にも使えるように意識して、サイズやデザインにもこだわった」と直史さん。
「関東出身ということもあり、あられもおかきも大好き。祖母が揚げたおかきを食べて育った」という清美さん。「結婚してこちらに来て、お茶請けに漬物が出てきて驚いた。漬物もいいが、やはり硬いものが食べたくて」と笑顔を見せる。1年ほど前から開業に向けて準備を始め、関東を中心にさまざまな工場を回り、現在は複数の工場から厳選した商品を仕入れている。「オープンには間に合わなかったが、地元食材を使った商品もOEMで開発中。今後は地元のもの、季節のものを使った商品を提供していきたい」と意欲を見せる。
「土地柄、あまり食べないという人も多いかもしれないが、嫌いという人もそんなにいないと思う」と清美さん。店内には試食を用意し、近くの源池の井戸水で入れたお茶と一緒に試すことができる。「味も硬さもいろいろあるので、お気に入りを見つけてもらえれば」とも。
営業時間は10時~18時。水曜定休。