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地元3作家が「雷鳥張子」制作 「松本土産」として定着目指す

(写真左から)野村さん、小沢さん、梅川さんが制作した「雷鳥張子」

(写真左から)野村さん、小沢さん、梅川さんが制作した「雷鳥張子」

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 中信地域の3人の作家が県鳥の雷鳥をモチーフにした「雷鳥張子」を制作し、6月22日から販売を開始する。

箱詰め作業も4人で。一つ一つ思いを込めて

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 「松本らしい土産品をつくりたい」と画家・小沢夏美さん(松本市)と、紙の箱作家・Akane Bon Bonこと梅川茜さん(同)、イラストレーター・野村剛さん(塩尻市)の3人が制作。小沢さんは「雄の雷鳥の特徴。ここが描きたかった」という目の上の赤い部分がポイントのおきあがりこぼし。梅川さんは茶色をベースにしたかわいらしい親子に。「ぱっと見てすぐ雷鳥と分かるものにしたかった」という野村さんは岩山に立つ形に仕上げた。

 いずれも縦7~12センチ、横9~10センチの手のひらに収まる大きさで、箱と包装紙は共通のもの使用。包装紙は、イラストを小沢さん、「雷鳥張子」のロゴを野村さんが担当し、梅川さんがまとめた。知人で野鳥に詳しい中川美里さん(松本市)が、雷鳥について解説したしおりも中に入れる。「雷鳥について知ってほしいし、しおりがあると郷土玩具っぽさも出ると思って」と中川さん。

 昨年12月に、梅川さんが「土産品として雷鳥の張り子を作ってみたい」とつぶやいたことがきっかけに、もともと張り子に興味を持っていた2人が賛同。「あったら買う、と言っていたらいつの間にか協力することになった」という中川さんが加わって活動がスタートした。3人とも張り子は初挑戦。月に1回程度集まり、話し合いながら制作を進めた。

 「地元の土産として定着させたい」と4人は声をそろえる。今回は夏毛だが、半年後には白い冬毛バージョンを計画中。年に2回、モデルチェンジしながら定番土産として定着することを目指す。「作家同士、お互い刺激にもなった。手にしてくれた方の声も聞きながら、今後も切磋琢磨(せっさたくま)していければ」と梅川さん。「まだ始めったばかりだが、焦らずゆっくりと、愛される土産品として育てていきたい」とも。

 価格は各3,200円。市美術館(松本市中央4)や喫茶店「半杓亭」(中央3)、カフェギャラリー「ガルガ」(深志3)、和紙専門店「島勇」(大手2)などで販売する。

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