女性を対象にしたプログラミング体験イベント「Rails Girls」が3月6日・7日、塩尻インキュベーションプラザ(塩尻市大門八番町1)で行われた。
プログラミングに触れる機会が少ない女性に向けて、きっかけを提供することを目的とする同イベント。フィンランドのヘルシンキで2010年に開催され、以降世界各地で行われている。国内では東京、京都、札幌、名古屋、松江などに続き、塩尻が8都市目。「ITに携わる女性は男性と比べてまだまだ少ない」とオーガナイザーの小林智恵さん。「誰かに教えてもらわないとプログラミングは難しい。少しでも興味を持った人が気軽に第一歩を踏み出せる場を作りたかった」と話す。
6日は各自のパソコンに「Ruby on Rails」をインストールして開発環境を設定し、7日はワークショップを中心にウェブアプリの制作を行った。コーチ役を務める人からほぼマンツーマンでアドバイスを受けながら、参加者はパソコンと格闘。コードを入力していくと写真が自動でスライドするようになり、周りから拍手が起こる一幕も。参加者はそれぞれのペースで、分からないところを質問しながら、真剣な表情で制作を進めていった。
小林さんが1年前に名古屋で開催された同イベントに参加したことがきっかけで、塩尻での開催を企画。定員10人のところに、予想を超える応募があったという。全員、プログラミングをするのは初めてで、中には県外からの参加者も。「『面白かった』『いい機会になった』と言ってもらえてうれしい」と小林さん。「今後も勉強会などを開いて、学びの場となるコミュニティーを続けていければ」とも。