松本の陶芸作家・田中一光さん個展-普段使いの4色の器を中心に

紺、青、黄、白の4色の器が並ぶ

紺、青、黄、白の4色の器が並ぶ

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 浅間温泉の「手仕事扱い処GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で、松本在住の陶芸作家・田中一光さんの企画展「紺と青と黄と白と」が開催されている。

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 田中さんは松本市生まれ。高校卒業後に県外の大学へ進学、卒業後に埼玉で約3年間、陶芸の修行をした。4年前に松本に戻り、自宅横に工房を構えて制作活動を行っている。

 会場には平皿、茶わん、カップなど普段使いの器を中心に50点ほどが並ぶ。それぞれ紺、青、黄、白の4色で作られているのが特徴。「もともと青系の色が好きなので、最初に紺色のものが基本としてできた。それと組み合わせて映える色を考えてできたのが黄色」(田中さん)その2色の中間色として青と白のものも作るようになったという。土はすべて信楽の土を使い、紺色以外の器はその上に化粧土を塗り、さらにそれぞれ異なるうわぐすりを塗って色を出している。「普段使うことをイメージしながら、手にとって見てもらえれば」と田中さん。

 同展ではオブジェも展示。「くるみ」「あじさい」「とちのき」など、植物の名前がついた1メートル弱の大きさがあるオブジェは枝の先端をクローズアップしたもので、「普段使いの器」とは対照的な作品。「小さいころから松林に囲まれて育ったので、植物も好き。植物の先端をじっと見ていたら面白くて」と2年前から制作を開始したという。

 7日にはオープニングパーティーが行われ、田中さんの器を使って料理が振る舞われた。同ギャラリーの瀧沢一以さんは「田中さんの器は使ってもらってこその器なので。うちの食卓にもよく登場する(笑)」と話す。畳敷きの同ギャラリーに来場者が車座になって座り、リラックスした様子で会話が弾んでいた。

 営業時間は、土曜・日曜・祝日10時~18時。平日に来店希望の場合は要連絡。同展は29日まで。28日・29日は田中さんが在廊を予定している。

植物の先端部分をクローズアップしたオブジェ(関連画像)手仕事扱い処GALLERYゆこもり

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