塩尻市の大門町商店街周辺を会場に11月22日、学びを通じて新しく人が集まる場をつくる「まちの教室」の5つの授業が行われる。
「まちの教室」は、食や教育、働き方や、自然や文化、地域のことなど、「その土地の暮らしにとって大切なこと」を学ぶコミュニティー。地域の人たちと協力して、商店街や空き店舗、施設を教室に、1日4~8授業を開催。昨年長野市篠ノ井でスタートし、今年は塩尻や松本、伊那など活動の場を広げている。
当日は大門町商店街周辺の4会場で5つの授業を予定する。「出張ブランクラス@塩尻nanoda」(15時30分~、グレイスフル塩尻)では、横浜の住宅街にある小さなアートスペース・ブランクラス代表の小林晴夫さんを講師に、さらに小林さんが同商店街の空き店舗を活用したにぎわい創出拠点「nanoda(なのだ)」代表の山田さんをアーティストとしてゲストに迎える「入れ子方式」で授業を展開。ブランクラスを通し、さらに山田さんを通して「芸術」「作品」「アーティスト」について新しい視点をつくる試みを行う。
ほかに「『BARの街、松本』から学ぶ、街をもっと豊かにする新しい文化づくり」(13時~、Brasserie ので Vin)では、松本市の「MAIN BAR COAT」オーナーバーテンダー・林幸一さんが講師を担当。「建築家・坂東幸輔さんから学ぶ、素直な建築」」(15時30分~、えんぱーく)では、徳島県神山町の「空家町屋プロジェクト」を主宰する一級建築士・坂東幸輔さんの学生時代のプロジェクトなどを通じて、環境や建築に対する向き合い方などを学ぶ。
「全国各地で活躍する人の話を聞いて皆で考えることで、『その土地の暮らしにとって大切なこと』を学ぶ機会にしたい」とディレクターの瀧内貫さん。「参加者同士が交流し、関わる人たちからまた新しい企画が生まれて育っていけば」とも。
各授業の予約はホームページで受け付けている。11月21日~23日は、「nanoda」にポップアップショップ「tento」もオープンする(11時~18時30分、23日は~16時)。