松本青年会議所が創立55周年の記念事業の一つとして、コミュニティーデザイナー・山崎亮さんによる講演会「持続可能な地～まち～域のデザイン」を9月27日、ホテル「ブエナビスタ」（松本市本庄1）で開催する。

「マツモトマチシルベ」の提言

　山崎さんは地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティーデザインに携わり、日本国内のまちづくりの現場で活躍している。studio-L（大阪市北区）代表、京都造形芸術大学教授、今年からは全国初の「コミュニティデザイン科」設立に携わり、東北芸術工科大学で同科学科長を務める。これまで、「島根県海土（あま）町総合振興計画」「マルヤガーデンズ」「震災+design」でグッドデザイン賞、「こどものシアワセをカタチにする」でキッズデザイン賞を受賞。NHKの「クローズアップ現代」やTBSの「情熱大陸」などでも紹介された。

　同会議所では、5年ごとに地域の町づくりのビジョンを提案している。同講演会は今年のビジョン「マツモトマチシルベ」に基づいたもの。「今の松本には、高齢者の増加による公共交通の問題や中心市街地の回遊性、片倉の再開発などさまざまな問題がある」と同会議所地域の輪郭創造委員会の山崎悠さん。「いろいろな立場の人たちがいるが、その人たちを結び付けて、今後どういうものが必要なのかを考えるきっかけになれば」と話す。

　「山崎亮さんは教え導くというよりは、住民をいかに結び付けて再生させていくかに重きを置いている。一人一人が問題意識を持って、ビジョンを共有できれば」と山崎悠さん。「学生から年配の方までどなたでも大歓迎。ぜひ足を運んでほしい」とも。

　12時20分開場、13時開演。入場無料。定員は先着400人。問い合わせは同会議所（TEL 0263-32-7646）まで。